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2013年10月22日火曜日

Leitz Minolta CL

先日、いつものカメランドへ。
レンジファインダーカメラの棚。
おお、黒いボディのCL(Leitz Minolta)が2台。
一台はまあ、普通。

残ったヤツは?

スゴイ!
ブチ奇麗!
塗装がオリジナルの艶消しを保ったまま!
レンズマウント周囲はつや消しが失われて、結構光沢になっているものなんですが、それも無し。
極くわずかなスレが底面に認められるのみ。
ボディー表面の艶消しは非常に奇麗で、触ると指の油で汚れるのが解ります。
こんな程度の良いものは初めてです。
常に手袋つけて使う???
フィルムを通した形跡が殆ど無く、コレクションアイテムだったのでは?

またもや、超激安で入手。

スーパーアンギュロンをゲットした時に、探していたのがこのボディ。
でも、使用出来ません。
何故か?
答えは後で〜

さて、このカメラって...?
CLの意味は、Compact Leicaまたは、Compact Light-weightと言われています。
1973年(昭和48年)〜1976年(昭和52年)の、たった3年間しか製造されていません。
しかも、Leitz Minoltaのダブルネーム。
(海外ではダブルネームに高値が!!)

>偽物なの?

いえいえ、Leicaが経営不振に陥り日本のミノルタと企業提携して、日本国内のみで販売したLeica生産台数はCLの方が多いです。
このボディはM5の機能を一部搭載した廉価版として発売されました。
M5が大きくて販売不振だったから?
とか言う話もありますが。

これがLeica CL

兄貴所有のモノ。
SUPER ROKKOR 1:2.8 f=45mm
ピントリングが花形。
美しい造形、写りも楽しいレンズ。

しかし〜






よーく見ると...。
LEICA」なんですね〜
ね、不思議でしょ?

ここで、ちょっとM5ギャラリー












では、M5も入れて比較。

レンズは伝説の?「奥目3兄弟
Canon 25mm f:3.5
Canon 35mm f:2.8
露西亜 Orion-15 6/28




コレが有名な?ロゴの謎。
こうやって並べると、CLがいかにコンパクトだったかよく解ります。

デザイン上で目立つのは、今までの軍艦部分上面にあったシャッターダイヤルが、右手側正面にあること。

今まで、バルナックライカの低速シャッターが2軸で正面についていた事はありましたが、全速正面なのは、このCLのみ。

そしてM5はダイヤルが軍艦にありますが、人差し指で操作出来るように、前方へはみ出すようになっています。

この配置がまた物議を...。
それはまた別の機会にでも。

A型からのLeicaマニアな方々は、CLのデザインに喧々諤々だったそうですが〜
でも、この位置が意外に使いやすく、ボディを持ったまま人さし指でグリグリ出来る。

意外にも高さと厚みがあるので、横幅以外はM型並。
シャッターを縦走りにして、横幅を小さくしたみたい。
より小さく見せるのは、デザインによるものなんでしょうね。

ファインダーは40、50mmと40、90mmの枠がレンズによって自動的に切り替わり、視野の全体が35mm。

私は90、50、40、35mmを持っていて、28mmを持っていないので、非常に使えるファインダーです。
何故か?
そう、40mmマニアには嬉しい、ファインダーに40mm枠が常に出っぱなし、というボディ。

*CLとLeitz Minoltaは、中身が同じです。

それでは、存分にご覧下さい。

・正面
レンズの右下にある銀色のボタンは、露出計の電圧チェックボタン。
バッテリーチェッカーの使い方は、カメラを水平にしてシャッタースピードを1/60(黄色く塗ってある)にします。
その状態でこのボタンを押して、ファインダー内右側の指針が、真ん中の切欠きにくればオッケーのようです。
有効基線長がかなり短いですね。
ベッサよりも短いと思います。

・背面
「日本製」です。
Leicaな雰囲気が漂っていると思うのですが…。
どうですか?

・軍艦部
minoltaのロゴがイイ
配置されているパーツが少ないので、非常にシンプルです。
M3と比べると、スッキリし過ぎて寂しくなる程です。
巻き上げレバーをちょっと引き起こすと、露出計のスイッチがONになります。
打刻されている製造番号は、Leicaと全く関係がありません。
ちなみに、「製造番号がMinoltaじゃない」とか言って、べらぼうに高い値段で取引されているモノもありますが、詐欺なので注意。
実は、ごく稀に製造番号が入れ替わったモデルもあるらしいです。
だからと言って、稀少性があるとは到底思えませんがww



・底板
極くわずかなスレあり
ここの感じが〜
Rollei35なんですよ。
真ん中のレバーを動かして底板を外します。

・測光素子(Cds)が乗っている腕
TTLスポット測光
フィルムを巻き上げると出てきます。


しかし、コレがあるのでスーパーアンギュロンが使えません...。
受光素子の上に四角い出っ張りがあるのが分かりますか?
ここにスーパーアンギュロンの後玉の袴が当たり、装着させる事が出来ません。
他の後玉の出っ張りが大きいレンズ、全てダメです。
露西亜のルサール、ジュピター12、勿論Carl Zeiss Hologonもダメ…。
どうしても使いたい人は、この腕を素子ごとぶった切る!!
嗚呼…。
M5もここら辺は同じ構造なので、切っちゃう人がいるらしい。
私はスーパーアンギュロンの使用を完全に封印します。

・フィルムの装填は、背面と底板が一体となって外れます。
こういう構造も、まんまRollei35。
フィルムを装填する時は、フィルム圧板を下向きにひっくり返します。
M3は逆で、跳ね上げますね。
電池は巻き上げ軸の下に入れる所があります。
めんどくさい?
キライな人が結構居るみたいですが、コレはこれで良いと思います。
一眼レフカメラにあるコインで回る電池ブタのヤツみたいに、いちいちコインを使わなくてもイイじゃん。
締めが悪くて電池を落とす事も無し。
この設計は、Minolta側の?
M5も底面巻き上げだし〜
よくよく調べると、基本設計はLeicaらしいですね。

Leitz Minolta CL用の標準レンズは、
M-ROKKOR QF 1:2 f=40mm
4群6枚
ガウスタイプ
絞り羽根 12枚
直進式ヘリコイド

写真は、ウチの担当銀行マン様所有のモノ。
フードは専用ではありませんが、純正の組み合わせ。
素晴らしいマッチング。
本来の純正はゴム製で、かなり...。
これまたカメランドで、Minoltaの純正フードとフィルターをセットで、超激安ゲットされていました。
日本向けのみの販売で、海外では下記のレンズです。

海外発売、Leitz CL用の標準レンズは、
SUMMICRON-C 40mm F2
持っていないので、画像はありませんw

拾いもの






Minoltaが設計した同じ図面を使用し、同時期にLeicaとMinoltaで別々に製造。
つまり、銘が違うだけで同じ性能とww
よく調べると、Minoltaの方が組み立て工程を省いていて、構造が簡単になっているようです。
最初はf2.8で開発していたらしいですが、「Leica側がf2にしろ!」と言ったとか?
販売戦略的にはやっぱしf2でしょうね。
勿論、f2.8のモノもごく僅か存在し、超珍品です。

銘珠の誉れ高いレンズ。
でも、Leica純血がお好きな方々は、このレンズをどう思われるのでしょうか?

40mmマニアな私ですが、持ってなくて〜
何故?
そうです、Rollei Sonnar HFTを持っているからです!!!!
正解は、買う気が起きない、って事。
ガウス」ってのがちょっと気になりますが〜

それでは、お待ちかねの?ギャラリー。

Rollei Sonnar 1:2.8 f = 40mm HFT
Voigtlader製フード付き。
やっぱりこのレンズで決まり。 
Carl Zeiss設計Sonnar様を、RolleiでHFTコーティングした恐ろしいレンズ。
私はT*コーティングよりもイイと思いますが、皆さんはどうですか?
LeicaがCLで、わざわざ40mm f2の薄型レンズを標準にしているあたり、Rollei35を意識しているのはミエミエ
私は「露出計と距離計内臓してレンズ交換式のRollei35として使います。
このラッパフード、カッコいいんですが、ちょっと大きい。

で、標準の短いフード。
コッチの方がすっきりしてイイですね。
ピントリングのカニ爪がスキ。

レンズキャップをつければ、Rollei、Leica、Minoltaのトリプルネーム変態仕様が完成。
標準で40mmファインダー、距離計連動、レンズ交換式、HFT、ホンマに究極のRollei35ですな〜
通な人は唸ってしまう。
まさに、夢の組み合わせと言えるでしょう。

Canon 50mm f1.2
暴力的存在感の、このレンズ。
イメージが一変します。



嗚呼。
毒ですね。


ファインダーには50mm枠があり、完璧。
f1.2の明るさがグー。

Jupiter3 50mm f1.5
Carl Zeiss Sonnarのコピー、と言うかそのまんまレンズ。
これもある意味、夢の組み合わせ
LeicaにZeiss(コピーだけどw)って、みんなが死ぬまでに一回はやってみたい組み合わせだよね。
レンズが古ければ古い程、本物に近くて良いと思うよ。
Carl Zeissがスゲえのは、オリジナルSonnarは第二次対戦前
f1.5で、このコンパクトさは驚異的。


W-KOMUAR 1:3.5 f=35mm
ブルーのコーティングとレンズデザインが美しい。
コンパクトだし、意外にも作りがイイ。
専用フードも呑める。
中古価格が高騰して来ているのが惜しい。
35mmのファインダー枠は無いけど、全視野がそれにあたる。
外付けファインダーの要らない組み合わせ。

Canon 25mm 1:3.5
薄型パンケーキの超広角レンズ。
Carl Zeiss Topogon 25mm f4のコピー。
ファインダー視野枠はありませんので、外付けファインダーが必要です。
距離計連動する、最強のTopogonなので、全く問題なし。

Summilux 1:1.4/50

ライカの標準レンズ。
くわしくはこちら

露出計はまだ電池を入手していないので、動作確認していません。
非常にコンパクトで機械式シャッター、露出計の内蔵された、距離計連動するライカ。
この機種のみで終わってしまったのが惜しい。
(Minolta CLEは除く。)

メカで一番壊れやすいのは、巻き上げ側にある、フィルムを引っかける白いプラスチック部品。
耐久力がありません。
壊れたら?
1,巻き上げ軸に、古いPENTAXみたいなスリットを入れる?
2,フィルムのベロを、巻き上げ軸にテープで貼る?
3,バルナックライカみたいに固定用の金属板を付ける?
4,対策品がある?
壊れないうちに交換しとくのがベストかも。

残念ながら、Leicaから「修理不能」と言うアナウンスが〜
非常に残念です。
壊れないようにドキドキしながら使うカメラになってしまいました。
しかし、フレキ基盤が無いのにここまで小さく作れたのは、Minoltaの技術があったからでしょう。
プロジェクトXな混血Leica、Made in Japan。

お出かけが楽しくなる、そんなコンパクトライカです。
皆さんも是非ゲットして下さい。





2013年10月12日土曜日

Logitech Trackman Marble Mouse

中尾歯科医院は皆様の暖かいご声援で、6年目を迎えております。
今後ともよろしくお願いいたします。

と、言う事で、院内の改革。
Windowsサーバー(レセコン)を新規に入れ、各ユニットにそれぞれクライアントマシンを置いて、ペーパーレス環境へ。
デジタルレントゲンはすでに一昨年導入していたので、これは仕上げの改革となる。


マシンはひとまず、MBA、HP2140SL、HP2133、に決定。


でも、MBAはやっぱり勿体ない!
PowerBook G4 1G Titaniumを使う事にした。
>ケチ?
いいえ、資源の有効利用です!
やっぱり動きが遅いですね。
画面が大きいので、文字が見やすかったりw
でも、Windowsが動くのは感無量。
昔はここまでやるのに大変な苦労がww
SoftWindwsはsupportがクズだったし。
コイツにつけているトラックボールは、Kenisington TurboRing、大玉で、Microsoft Trackball Explorerと双璧をなすモデル。
残念なのは、ゴム軸エンコーダー読み取り。
しかし、ソフトウェアが良いので、実際にはあんまり気になりません。


HP mini 2140は、Mac OS 10.6.7で動かします。


で、時々こーなるw

サーバをリモートするので、Windowsが普通に動いて見えるという、ややこしい状態。
こう見ると、普通のWindowsマシンですが、実はMac。

HP2133は、開業2年目にリモートでカルテ入力を目論み、失敗。
放置していました。
さて、マシンのセッティング!
HP2133が起動しない!
ぶっ壊れ...
痛い...。
環境がすでに作られていたのですが...。

しゃーないので、ヤフオクで漁る。
高解像度版、あっても2万円くらいしますな。
何で?
高杉。
運良くHP2140のジャンクが1万円であり、競合も無く、すんなりゲット。

ジャンクの内容は、キーボードの塗装剥がれ、バッテリー死亡、天板の小傷、無線LAN接続不可、というもの。
ハードウェア的な故障が?

無線LANについては、USB小型子機の使用を想定。

届いて早速起動。
やはり無線LANは繋がらない。
以前組んでいた(Windows XPとVistaのDualBoot)HP2140のHDDに換装。

すると、あっさり認識。
事無きを得ました。

キーボードはHP2133で使っていたUS配列に交換。
リモートデスクトップで完了。
いぁ〜
簡単ですな。

マシンのベンチテスト、OSアップデートを行いますが...。
クリックしまくるけど、何の反応も無し。
2時間くらい悩む。
実は...。
Logitech Trackman Marble Mouseの左クリックが反応しない。

がっかり。
何故か?
実はこのマウス、Wheel Ballと言うアプリを使うと、トラックボールで垂直水平スクロールが出来るようになります。
(Kensingtonでも出来るけどw)
ウチにはコンパクトなトラックボールは他にQBallが2台ありますが、Mac環境で使用するので、Logitech Trackman Marble MouseがWindowsで使えないとかなり痛い。

試しにMacへ接続。
使えるじゃんw


早速分解
各部、清掃を行います。
写真でもわかる通り、コードが長い。
なんとかしたいね。

手のひらが当たる部分は、内部にかなり余裕があります。
こーやって中で配線をまとめました。
内部の重量が増すため、安定が良くなった気がします。

少し短くなり、使いやすくなりました。
実際に使用する時は、チェアーの横なので、なるべく邪魔なモノは置きたくない。
配線も含まれます。

新品の購入も考えましたが、意外に高いので、却下。
結果的に一石二鳥だったので、オッケー。

今回も安くついたので大満足!!