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2013年11月28日木曜日

Canon 35mm f1.5 の描写を検討する

レンタル、修理、爆走中のこのレンズ、肝心の写りはどうなんでしょう?
Leicaのズミルックスと比較すると??
すいません、持ってないので解りません。

Lマウントで35mmでは最大の明るさを持ちます。
撮影した感想は、かなりの暴れ玉。

機材は、毎度おなじみ、レンズチェッカーのGXR。
絞りは全て開放。
屋外は1/4000となっております。

長女の誕生日
屋内でf1.5は非常にありがたい。
ピントは目茶苦茶浅い。
コマ収差がありますね。 


 シャドーはぎりぎり潰れない。


 ふわっと柔らかなボケ。


髪の毛は適度に潰れるのが好きなので、こういう描写も面白い。 


立体感もなかなか気持ちがイイ。

某すし屋
やはり、こういう距離感がエエですね。 
非常に気持ちの良い結像、しかし、柔らかい。

屋外はグルグルが連発!
しかも凄まじいフレア!
もう、解説は不要と思いますので、思う存分楽しんで下さい。
ブランコは置きピンなので、ピントがアレです。







もう、ため息が出るグルグル具合。
惚れるわ〜


ピント面のデティールはどうか?

被写界深度が浅いので、非常に難しい。
色は濃いめで、私は好きです。




いかがでしたでしょうか?
昔のCanonはソフトな結像の中に、浅く儚いシャープな結像をしますね。
50mmとはちょっと違いますが、傾向は非常に似ていると思います。

やはり、世界遺産級のお宝レンズです。
50mm f1.2よりもレアなので、中古市場は赤丸急上昇ちう。
見つけたら即ゲットの物件です。
すみやかに保護しましょう!

そろそろレンタル期間も終わりなので、ブログをアップ。
私も欲しい1本。


レンズについてはこちら
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Canon 35mm f1.5 分解整備

兄貴から50mm f1.2と交換レンタル中です。
以前から鏡銅が「カタカタ」しており、彼が「持病」と言っておりました。


で、ピントリングをしっかり持って、鏡銅を揺らすと、後玉の脇にあるカニ目も一緒になって動きます。
アレ?

50mm f1.2と同じ構造なんでは??

と、言う事で〜

早速分解します。

このブログを見て自己修理されて、レンズがダメになってしまっても、当方は責任を負えませんので、悪しからずご了承下さいませ。




オープナーをかけてみると...。

エ??


締まっていないw

爪楊枝で回る〜

嗚呼...。

分解しないで放置していたら、いずれ...。
危ない!!


てな感じで、いとも簡単に〜

分解完了!

やはり、予想通り、50mm f1.2と構造がクリソツ。
組み立てる時は、左の鏡銅の横にあるネジを、右のヘリコイドにある黒いパーツの隙間に嵌めます。

ヘリコイド内面、鏡銅表面にある、何十年の間に溜まった汚れを落とします。

奇麗になりました。

このレンズは中が奇麗なので、このまま組み立てします。

上の写真の指示通りに組みます。

組み上げる時に...。

内部にコーティング剥がれを発見w
ま、撮影には影響無いと。

締め上げておしまい。

前オーナーが行ったと思われる、ネジ山、カニ目の欠けがあり、非常に怪しかったですが、今回の部分が緩むのは、本当に「持病」なのかもしれません。

整備の結果、鏡銅の大きな動きは殆ど消失しました。
わずか動く感じはありますが、以前とは比べ物になりません。


しかし、絞りリングにもガタあり。
50mm f1.2と構造が本当に似ているので、なんとか出来ると考えました。
絞り、ヘリコイドをそれぞれリンクさせる留め具(名前が解らない)を締めて更にガタを無くしてみます。

もう一度分解。
歯科用のプライヤーで締めます。
お気付きだと思いますが、この方法だと、根元の隙間は締める事が出来ません。

外します。

ここに嵌まるので、ギチギチに締めます。

鏡銅の脇についている、コレ。
ヘリコイド側の当たる部分にパーツが付いていました。
しかし、絞り等の内部構造を抑える部品だと、大変な事になるので、弄るのを辞めます。

絞りリングのガタは、リンクさせる金具の抑えている部分が開いているから。
一旦外して隙間をギチギチに締めます。
留め具の上に真鍮の細いリングがあります。
恐らく此れは、Jupiter3と同じで、ピントを合わせるためのものだと思われます。
無くすと大変な事になりますので、注意しましょう。

ほんの極くわずかだけガタがありますが、ほぼ皆無と言ってイイと思います。
古いレンズと考えて見ると、しゃーないかなと。

ま、フィルターのレンズも動いちゃって「カチカチ」言うし...。

ほ〜ら、バッチリでしょ!!

今回修理してみて解ったのは、押さえ金具が使っているうちに開いてきて、隙間が増えるので鏡銅、ピントリングのガタとなってしまう。
構造の限界ですね。


また、ヘリコイドのグリスがやたらとかたくなっていたので、重過ぎず軽くなりすぎない、絶妙の硬さにファインチューニング。
適度なトルク感を残しました。
こういう古いレンズはやりすぎるとグリスが抜けます。

あんまり気にせず、程々に...。
最後に、ヘリコイド押さえをきっちり締め、撮影中にレンズ部分がポロリって事は無いようにしました。
そんな事が起きたら心臓が止まってしまうw

皆様もきっちり点検、整備して、素晴らしいカメラライフをどうぞ!!


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2013年11月24日日曜日

Canon 35mm f1.5 (Sマウント)

今回は、Canonが産んだ、伝説の35mmレンズをご紹介。

1958(昭和33)年8月 発売当時価格¥35000
(ライカのズミルックス35mm  f1.4の発売は1961年)
レンズ構成 4群8枚
絞り羽根 10枚
フィルター口径 48mm
重量 185g

Lマウントの35mmレンズでは、1番明るいのではないでしょうか?
なんと言ってもデザインがイイ。
レンズの設計がイイのでしょう。
全長が短く、口径が大きい。
50mm f1.2と似たようなデザイン。

純正グリップ付きのVTと。
かなり呑める。

ハンマートーン 本革ストラップ付きVIL


Leica CL
純正ファインダー付き。

レンズもかなりレアですが、このフィルターもかなりレア。
レンズはアンバーのコーティング。

M3もエエ。

コンパクトなデザインはCLにもピッタリ。

実は、この専用フードがレンズ、フィルター以上に見つからない!
傷、スレ、当たり無しの極上品!!


超激安の3665円でゲット。

ハンマートーンの6Lと。
外に持ち出すのが躊躇われる、劇レアな純正の組み合わせ。
究極の純正セット。
でもこのフード付きだと、蹴られるらしい。

6Lと25mm f3.5
VTと35mm f1.5
まさに夢の純正セット。

このレンズには、Voigtlander 12mm f5.6の純正キャップがピッタリ。
お困りの人は是非!

お出かけにはこの2本で十分だったりする。
SummitarのNookyがあれば接写も逝ける。

おまけ画像

Voigtlander超広角セットとCanon
これまたレアなASPHERICALのLマウント玉2本。
上の6Lが兄貴、下のVTが私。
Lマウントってイイですね〜
こんな事が出来ちゃう。


GXRで写りをテストちう。
傾向としては、50mm f1.5とかなり似ていますね。
極めて浅いピント、凄まじいボケとフレア、時折見せるグルグル。
とっても楽しい。
画角がデジタルで使うにはピッタリ。

近日、作例をアップします。

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2013年11月18日月曜日

Microsoft TrackBall Explorer ベアリング支持に改造

このトラックボールって、マニアの間では神格化されちゃって、まさに20世紀最後のお宝なんです。
ですが、鉄球支持っていう、手抜き?
な設計が鬱。
支持が人工ルビーだったらエエな〜
ここらへんでは入手出来無いのが残念。

このブログは、オリジナル最高主義の方にはオススメ出来無い内容になっておりますので、ご覧になられないことをお願いいたします。


先日、Logitech Trackman Marble Mouseがとうとうぶっ壊れてしまいました。

そいつのセラミック球を外して、埋め変えればオッケーとか思うんですが...。

どうせなら、入手しやすい材料で、最高のフィーリングを得たい。

と、言うことで、コレをゲット。

そうです、ミニ四駆のベアリングとシャフトのセット。
息子と一度は遊ぶんだろうな?
などど思いますが、今回は改造に使います。

ベアリングを置くスペースを考えます。
現在支持球がある部分は内部構造上設置は不可能です。

設置出来そうなところをマジックでマーキング。

ベアリングを置いたところをイメージ。
シャフトが長いですね。

ちょっと小さめに四角く穴を開けます。

シャフトが入るように溝を掘ります。
球面に彫るには、四角く開けた所の方を深くしましょう。

ビーズは不要になるので、抜きます。

やっぱりシャフトは長いので、切って短くします。
先ほど開けた穴をちょっと大きくして、少し余裕を持たせます。

瞬間接着剤が乾いたら、歯科用レジンを盛って補強します。
この時に焦って玉を入れてはいけません。
しっかり固まるまで、じっと我慢!!

固まってから玉を入れ、テスト。
外れないならオッケー。

組み立てます。
果たして、その回転フィールは?
QBallを楽に超え、まさに神機。
大玉、光学読み取り、ベアリング、三種の神器が揃い無敵の状態。

使用感で唯一互角なのは、同じベアリング支持のKensington Expert Mouse Proですね。
こちらはビリヤード玉と同じ大きさで、かなり重い玉を回します。
転がりの重い球と、太いベアリングが織りなす回転フィールは、重厚感があり、病み付きになります。
私は家のMacで使用しています。
KensingtonがMicrosoftと違うのは「作り」がイイ事。
消耗品のMicrosoftとはまさに対局。

いとも簡単にベアリング支持に出来、非常に満足。
使いやすさに磨きがかかりました。
素晴らしい製品ですので、御持ちの皆様、末長くご愛用される事を願っております。











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