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2014年2月22日土曜日

大森 60φ 油温計 三連メーターフード埋め込み

納車時より装着してあった、電圧、水温、油温の三連メーター。



何度も外して...。

油温、水温のセンサーが壊れていて、正常に動作しない。
未使用の油温計(ジャンク)に新品センサーと中古センサー付きをネットで安く購入出来たので、修理、改造(6/7/2013を行う。

「改造」とか言ってますが、あんまり大したことはやっていません。

早速到着〜

プロに水温計センサーを交換して貰います。
あちいので空冷。

交換中。
コッチは中古センサー。

こちらは52φ。
右下は新品ですが、ガラス割れ。
左は中古、動作未確認品。

こっちもジャンク。
60φのピークホールド付き。

新品センサーと新品配線。

動作チェック。
センサーを交換した水温計(真中)の動作は正常になりましたが、センサー交換をしていない、油温(右)はダメ。

なんと、60φの油温計は、ちゃんと動きます!!
スイッチ動作もオッケー。

んで、早速、油温計の組換えを検討。
まずは新品の割れたヤツ。
う〜ん...。

動作した60φがあるので、なんとか、コイツを生かす方法を考える。

かなりサイズが違う...。

う〜ん、こりゃ〜
下手こくと穴開きますな。

歯科用電動切削器具を用い、穴を現物合わせで拡大していきます。
かなり大きくしました。

大分入るようになりましたが、まだまだ。
この隙間をなんとかしたい。
左側をかなり削らないと...。

まだまだ

入りました!

この日差しがあるとカッコエエので、なんとか加工して取り付けます。

ま、こんな感じかな〜

取付けが緩いので、治具を使って固定していく。
この状態から、更に合わせていきます。

はい、完成です。
意外に大きさが気にならない。
遠近感が誇張されているような...?

動作確認!
カッチョエエです。

非常に簡単加工でした。
油温のセンサーも交換が必要ですが、どうせなので、アルミ製のオイルブロックを入れて、油圧計も入れたいと思っています。
その際、電圧計は除去になります。
このメーターフードは一見カーボンに見えますが、ABS樹脂(プラスチック)の塗装(偽物)で、こんな簡単に加工が出来るのです。
ダッシュボード上に固定しなきゃイカンのですが、配線を通す穴を開けていないので、装着加工が出来ません。
オイルブロックと穴開け、どちらかからやらないと...。

あ!

油圧計も買わなきゃ〜

2014年2月18日火曜日

NIKKOR - H • C 1:2 f=5cm Nicca純正フード

NIKKOR - H • C 1:2 f=5cm は日本光学がNicca用に供給したライカLマウントレンズです。
普通はNiccaのボディについていると思うのですが、私が見つけた時はLeotaxについておりました。
このレンズはNiccaが専用フードを設定しており、非常にレア。
この度、幸運にもゲットすることが出来ましたので、皆様にご披露させて頂きます。

某オークションで、軽い競り合いの後、ゲット。
プチプチに包まれて到着。

素晴らしい、本物です。
塗装が遣れて居るのがステキすぎます。

早速装着
ステキです。
Walzのフィルターを使っていますので、どうしても隙間が出来ます。

やっぱりフィルター無しで使うのが漢。
素晴らしいマッチング。

とてもイイ。

昨夜は息子の誕生日だったので、山口県民のハートフルプレイスである、山賊でパーティ。
近接撮影に強いので、重宝します。
照明が暗かったのが残念。


フィルターをLeotaxの被せ式に変更。

フィルターを重ねられない欠点はありますが、その分薄いので、フード装着時の収まり具合が良い。

非常に貴重な純正セットです。
今回はたまたまゲット出来ましたが、レンズ本体よりも出会うことが難しいと思います。

絞り解放時は思わぬ色つきに苦労する事と、距離計連動距離の「カックン」が慣れないとかなり...。
非常に癖のあるレンズですが、Sonnarの写りと近接撮影能力は魅力。

第二次大戦後の日本のモノ作りに触れられる世界遺産級貴重な逸品です。
皆さんも是非とも入保護されて、お楽しみ下さい。


Nikkorについてはこちら
描写はこちら

おまけ
マミヤの縮緬塗装角フード。
多分2眼レフ用。



2014年2月14日金曜日

PENTAX ニッカドバッテリーパックLX 改造 9V角電池内蔵 グリップ

PENTAX一眼レフの銘機と言えば、そう、LX。
私は18歳の時から、父親が所有していたものを拝借し、今日も使用しています。

もう、かれこれ...。
はい、妻よりも付き合いが長いです。
そろそろ父の形見になりそう。


LXの詳細については、他ブログ等にお譲りいたします。


某所でモータードライブLXとニッカドバッテリーパックLXを「動作未確認ジャンク」として、3000円で購入。
はい、そう、充電器の「チャージパックM」が欠品...。

チャージパックMII
を入手しました!
くわしくはこちら

ま、そんな事はどうでも良く〜
要は直列にした9V角電池で18Vが出れば動くので全く問題なし。

では、外観。
 こう見ると綺麗ですが〜
むむ〜
革が〜


ココは前オーナーの稚拙な修理で、革が縮んでおりますw


縦位置レリーズが付いているのは、ニッカドバッテリーパックLXだけです!


改造と言っても、部品が必要です。

今回は9V角電池を使うので、専用のコネクター付き配線と、電池ケースを通販で買いました。

では、早速、いつもの分解


これからバッテリーを乾電池と交換し、改造します。

劣化したニッカドバッテリーの処分は、各地方の処分法に従い、分別、廃棄して下さい。

また、過激な分解、改造を行います。

真似されるのは自己責任でお願い致します。
貴方の貴重なモータードライブLX、ましてや、LX本体が故障してしまっても、当方は一切責任を持ちません。

革を剥がします。


なんと、まだ糊が残っています!


天板を外す。

細かいパーツは無くさないように、フィルムケースに入れるのがお勧め。

ここで注意。

これ以上のネジ分解は意味が無いので、外さない。
長さは四隅が長く、真中2本は短い。
何だか丸い切り欠き部分がありますね、そこのスプリングとプラパーツは外して、フィルムケースに入れましょう。

内部に到達。

上側がカメラ側になります。
下は底板。
充電式のニッカドバッテリー(すでに死亡)が入っています。

もう、ゴミ(廃棄は分別で!)なので、捨てます...。

ぎゃ〜
モルトが〜
ベタベタ!

配線の記録


+側のみ、接点の板を残して外す。

こうすると配線が後で分かりやすい。

残ったモルトを剥がす。

ここは非常に根気の必要な作業です。
残すとネバネバしてイライラするので、キッチリ剥がしましょう。
小さいナイフでゆっくり剥がしたら、アルコールガーゼでゴシゴシすると良いです。
気を抜かずに!!

はい、こんなに綺麗!


こっちも〜

接点があるので、絶縁しなきゃダメです。

とてもビューティフル〜な仕上がり。

内部には構造物があり、面を平らに揃えると、更なる美しさを表現出来ます。

電池ケースを仮合わせ。

左は大きすぎる
右は高すぎる
だめじゃん...。
ケースは諦めて、配線のみで。

これから先は家に持ち帰ってやります。

プラ板を切り出し、両面テープで積層。

接点側はこんなふうに下駄を履かせます。


スイッチ側は微妙な段差があるので、両面テープの重ね貼りで対応。


こんな感じ。


サイズが中途半端だったので、仕様変更。


はい、こんな感じ。


テープを剥がし、準備完了。


面を揃えるのに、プラバンを使います。

適当に切り出し、貼って完成。

はい、完成。


ん、何だか接点側が低い...。


1mmプラ板を貼って高さを揃えます。

と、ここまでやって、気が付いた。
果たして電池は入るのか??
まだ購入していないので...。
(用意しとけよww)


柳井のヤマダ電機で早速購入、嵌めてみた。

ららら〜
収まらない。

がっくし。

ひとまず、落ち込んでいてもしゃーないので、ちゃんと動くかどうか、空中配線して動作確認。


動いた!!!



蓋のプラ板を剥がし、電池を入れてみると、スイッチ側は電池分の高さが足りない。
ニッパーでプチプチ。

めんどくさくてイヤになったので、歯科用切削器具を用い、サッさと仕上げる。


20秒くらいで終了。


ピッタリ。


配線作業へ。


歯科医師会で配られた某人クリアファイルを大胆に切り刻み、絶縁に使用。

ええジャマイカ。

絶縁して配線すると、こんな感じになる。


組み上げて完成〜




秒間5コマ(カタログ値)は「快感」。
今の世の中、こんなので写真を撮ってると変態なのかもしれませんが...。
大量にフィルムを消費して撮影するのは、「本当の趣味の領域」になってしまいました。


折角プラ板貼ったのに、電池が入らなかった時は、ちょっとガッカリ...。

9V角電池は単3電池2本を並べたときと、サイズが似ている事を忘れていました。
もう少し難しい工作になるかと思いましたが、思いっきり簡単だったので、ちょっと残念。

世界遺産級のカメラなので、こういうアクセサリーも整備して後世に伝えなくてはいけません。

(え?お遊びの正当化?)

先達の方々は、電池を容易に交換できるよう、底板をくり抜く加工をしていらっしゃいます。
私はめんどくさいので、イチイチ分解という選択をしました。
36枚撮りフィルムで10本くらい持つそうです。
今は撮影の機会が減ってますので、1年くらいはもつと思います。
交換がどうしてもめんどくさいなら、どこかの面を開閉式にしたりして、分解しないで電池交換が出来るようにするかも?
しかし、外観(美観)を損ねる結果になっても困る。

一番良いのは、充電器のみを手に入れ、充電式の9V角電池に入れ替えるのが一番かと。
充電器のみ」っていうのが入手困難...。


またまた工作をやって、ストレス発散になりました。


次は何をしようかな〜?



PENTAX LX ギャラリー


フラッグシップ標準レンズと
PENTAX LX, MoterDrive LX, Ni-Cd Battery Pack LX, SMC PENTAX-A 50mm f1.2, Grip A

こういうパンケーキレンズじゃないと、自立出来ませんww
PENTAX LX, MoterDrive LX, Ni-Cd Battery Pack LX, SMC PENTAX-M 40mm f2.8

かなりカッコエエ。

グリップは短いけど、握り具合が快感です。
PENTAX LX, MoterDrive LX, Ni-Cd Battery Pack LX, SMC PENTAX-M 40mm f2.8, Grip A

私のグリップA(加工式)は、ワインダーに合わせて下を切っています。

そーすると、モータードライブには短い...。
実は、ディスコン前に買った未使用新品があるんです(上)。
グリップB(下)も持っています。
存在自体が呑める逸品。


グリップAの説明書


・左が加工前

まだビニールから開封していません。
・右が加工後
自分の手にピッタリ合わせてあります。

学生時代にヤスリ、サンドペーパーで削り出し、コンパウンドをかけて鏡面仕上げにしました。

2ヶ月くらいかかった記憶があります。
ストックしてあるヤツを加工するか?
箱付き未使用新品なんて出てこないので、オークションで売ったら??

な〜んて思うと、加工はおろか、ビニールから出す事さえも、躊躇われます。

ワインダーLXだとこういう感じ。

PENTAX LX, Winder LX, SMC PENTAX-A 50mm f1.2, Grip A


PENTAX LX, Winder LX, SMC PENTAX-M 40mm f2.8, Grip A

PENTAX LX, Winder LX, SMC PENTAX-A 50mm f1.2, Grip A

縦位置レリーズはもともと設定されていないので、リモートスイッチLX(ケーブルにスイッチが付いている)を分解、加工してワインダー本体に埋め込み。
後で黒く塗る方法では塗料がいずれ剥がれるので、加工の時に出てきた黒いプラスチックの削片を歯科用レジンの液で溶かし、埋め込んだスイッチ表面にコーティング。
加工したグリップAにマッチするよう、美しく仕上げ。
白い目印は、プラペーパーを切って、瞬間接着剤で埋め込み、鏡面仕上げ。
PENTAXファミリーのバッジを薄く削って、革を一部剥がして埋め込み。

レリーズ部分の比較

電気式自動巻き上げ機が2台になったので、LXボディーがもう一台欲しい...。

楽しい工作の紹介でした。