PENTAXが初めに採用したのは、「M37」という、少し小さめの口径で、フランジバックは同じ。
M42マウント
Rollei-HFT Planar 1,8/50につて詳しくはこちら
ココが参考になります。
その後PENTAXはマウントをプラクチカに変更、自らは「Sマウント」と呼びます。
しかし、このマウントには、レンズの絞り情報をカメラに伝える際の機構が組み込みにくいという、最大の欠点がありました。
他メーカーがオリジナルのバヨネットマウントを採用していく中、PENTAXはフランジバックを変えないで「Kマウント」を開発し、その仕様を公開。
RICOHが採用し、リケノンレンズを発売。
(今思うと、昔から仲が良かった?)
今回のブログは、レンズ解説を省略させて頂きます。
予めご了承頂きますよう、宜しくお願いいたします。
PENTAXが「神」なところ、それは、他メーカーがマウントの規格をコロコロ変えて業績を伸ばすのに対し、「M37-S」、「S-K」マウントアダプターをユーザーのために製造。
常に互換性を保ったまま、現在のデジカメも同じマウントで製造していると言う事。
こういう「姿勢」って、Leicaと同じだと思います。
しかし、「S-Kマウントアダプター」について一言。
以前は¥1000でした。
しかし、今は¥5000!!
RICOH-PENTAXさん、以前の価格に下げて下さい!
レンズ改造にコストが掛かってしゃーないです。
広島駅前の中古街で中古が¥500で買えた頃が懐かしい...。
そんなこんなで、不変のKマウント!!
それが一体どう言う意味を持つのか?
Takumar 1:4 f=35mm
昭和33年5月発売、PENTAX初の広角レンズ。
コレは黒SPに装着
このレンズが〜
はい、PENTAXのデジカメにそのままついちゃう。
コレが、「神」の互換性。
一体何年前のレンズ??
いとも簡単に、そして、現役に復帰。絞り込みTTL測光。
はい、究極です。
ちなみに、同じM42マウントの、ContaxDにも装着出来ます。
HONEYWELL PENTAX SPにも
じゃあ、Kマウントを変換するのはどーやるか?
PENTAX純正Sマウントアダプターの赤点とボディの赤点を合わせて填める。
アダプターを押さえて、右に回す。
PENTAXの文字が真上に来ると、「カチ」っと音がする。
コレでM42(Sマウント)になります。
じゃあ、外すときは?
固定用の金具をツメで引っ掛けて〜
左に回す。
そしたら、かぱっと外れます。
さて、一体、どんなレンズが装着出来るのでしょうか?
M42ボディ、Kマウントボディ、ごちゃ混ぜでいきます。
P ANGENIEUX PARIS F28 1:3.5 RETROFOCUS TYPE R11
Rollei-HFT Planar 1,8/50
詳しくはこちら
FA43mm Limitedレンズのフードを装着
Fish-eye-Takumar 1:11/18
PENTAX魚眼対決
Carl Zeiss Jena Tessar 2.8/50
インダスター 3,5/50
ここまでは導入編。
マウントアダプターをボディに装着して使用する場合の使い方。
レンズを傷物にしない、正式な使用方法。
LeicaのL-Mマウント変換とよく似ています。
違うのは、「S-Kのフランジバックが同じ」、「Sはそのまま使用する」と言うこと。
PENTAXからすれば、フランジバックが同じなのでレンズ設計に混乱が生じにくい。
Leicaの場合は、マウント口径に加え、フランジバックも変更し、マウントアダプターにロック機構を設計した。
これは、以下の様な改造を行わなくても、アダプターを付けるだけで、LマウントレンズがMボディー(バヨネット)で使用出来ます。
(しかし、距離計連動の関係で、互換性が無いものもありますが...。)
ここからは、レンズ本体を加工する使用方法となりますので、純正絶対主義、傷が一つでも付くのがイヤな神経質な方は絶対にご覧にならないよう、お願い致します。
レンズ自体を加工しますので、思わぬ不具合が発生する可能性があります。
また、この加工を行う事で、レンズの価値が著しく低下します。
ブログをご覧になり、真似されるのはかまいませんが、それによる不具合等につきまして当方は、一切責任を持ちません。
予めご了承、よろしくお願いいたします。
最後に、当ブログ管理人は、Kマウントに魂を売っており、かなり過激な事を行っているので、これから先は覚悟を決めてご覧下さい。
MC FLECTOGON 2,4/35 CARL ZEISS JENA DDR
改造第一号。今まではボディにマウントアダプターを装着していましたが、これからは違います。
レンズにマウントアダプターをねじ込み、ボディのロックピンが当たる所に穴を開けます。
7個塗装を剥がしてあるのは、*istDの初期ファームウェアでは、ココを剥がさないとフォーカスエイドが効かなかったから。
マウントアダプターのロック金具は撤去します!!
MC FLECTOGON 2.8/20 CARL ZEISS JENA DDR
加工3本目。
ファームウェアをアップしたので、塗装を剥がさなくても良くなったので、黒く塗った。
Rollei-HFT Sonnar 2,8/85
Made by RolleiLens made in West Germany
Takumarのフードが丁度イイ。
超レア珠、貴重な西ドイツ製。
後玉の周りに刻印がある。
一度穴を開けたが、マウントアダプターとの組み合わせで、正中が真上に来る組み合わせがあったので、2個も穴を開ける羽目に...。
マウントアダプターも後方面が黒染めで、非常にレア。
Rollei Distagon HFT 25mm f2.8
Made by Rollei
Lens made in West Germany
hamaの角フードが似合う。
超バチ当たりレンズその2
またまた劇レアな西ドイツ製。
これら2本のRolleiは、マウント部分の加工に加え、絞り込み連動ピンの加工も必要です。
改造を行ったままOHに出したら、見事に修理されてしまいました...。
Rolleiのレンズ、一見作りは良く見えますが、絞りの形、リングの作りがイマイチ。
MC ZENITAR-M2,8/16
MADE IN RUSSIA
露西亜製対角魚眼。
このレンズ、Kマウントがあるんですが、数が少ない。
買った後に出てきて、後の祭り。
結局、いつも通り穴開け。
A.Schacht Ulm M-Travenar 1:2,8/50 R
このレンズについてはこちら
このレンズも鏡胴の外周にピンが来るため、ピンが当たる所に溝を彫っています。
口腔内撮影用に購入(勿体ない?)したので、塗装を一部剥がしています。
仕事で使うには、フォーカスエイドが効かないと、非常に辛い。
Kenlock automatic MC f=135mm 1:8
lens made in japan
PENTAXのA*135mmと同じ解放f値を誇るレンズ。
最短距離が1.7っていうのがキツイ。
大きく、メチャクチャ重い。
しかし、劇レアとは知らず、加工してしまう。
実際の装着状況
LX、モータードライブ
ワインダーだとこんな感じ
デジタルだとね
望遠レンズマニアには堪らない逸品
ここから先は兄貴の依頼で改造したレンズを紹介。
私の改造法では、マウントアダプターがレンズ専用になるため、どのレンズ用のアダプターなのかが一目で解るようにして欲しいと言う事でした。
マウントアダプターにレンズ銘を彫りました。
ミール20M 3,5/2
ロックピンが鏡胴のギリギリになります。
今はロックされている状態。
ロックピンを押し込んだ状態。こうやって、穴や溝をレンズに彫り、M42をKに変更します。
A.Schacht Ulm S-Travegon 1:2.8/35 R
コレも鏡胴外周に溝を掘って改造。
私は50mmのマクロを持って居ます
MC FLECTOGON 2,4/35 CARL ZEISS JENA DDR
兄貴のフレクトゴンは私のとちょっとデザインが違います。
私のを加工してからやっているので、穴が綺麗。
ペレング8mm f3.5
コレがKマウントになるって、スゴイです。
露西亜の8mm!
円周魚眼。パンフォーカスなんですが、ちゃんとピント合わせをしないと写真がピンぼけになる、恐ろしいレンズ。
前玉が出っ張っており、非常に気を遣う。
鏡胴の脇に溝を掘って改造。
Super-Multi-Corted TAKUMAR 1:1.8/85
マニアにはもはや伝説のレンズ。
Mになるとf2になり、非常にコンパクトになります。
作りがサイコー。
ブームになる前、2万くらいで購入。
超レア珠。
Super-Takuar 1:2/35
前玉φが67mm、前方に突出しているので、専用のフィルターじゃないと装着出来ないと言う、恐ろしい物件。
何故ここまで弄ってしまうのか?
はい、LXで使うためです。
LXとの組み合わせはかなり快感。
このボディーは今ならかなり安く購入出来るので、一度使用される事をオススメいたします。
私の一眼レフはずーっとPENTAX LXでしたので、基準もそれになっています。
他社の一眼レフは使用した事がありません。
M42マウントの面白さに嵌まったのは、*istDを購入してから。
M42マウントレンズの写りを、デジタル、フィルムで味わうのには、マウント改造するのが1番。
世の中にはまだまだ面白いM42レンズが山ほどあります。
まずはPENTAXのTakumarから始めてみては如何ですか?
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