ここに至る進化の流れは、Xenon(1936年)から始まり、Summarit(1954年)を経て、Summilux(1959年)となります。
Summaritについてはこちら
白黒のテストはこちら
レンズ構成は5群7枚のガウス構成。
その時々でガラス材、コーティング、設計を細かく変更しながら、現在は非球面レンズになっています。
重量325g
レンズ長47mm
最大径52.6mm
フィルター径43mm、専用でないとフードを完全にセット出来ない。
(後述のフィルターなら可能)
とくに第一世代はクローム仕上げで質は良く、熟練機械工が丁寧にローレット仕上げを施している。
それらの仕上げの美しさから、「貴婦人」と呼ばれている。
164****(何番からか不明)〜1844000までは所謂第一世代。
この型のうちでも初期、前期、後期に分けられる。
・初期
ピントリングのローレット(縦の細かい溝)が山側。
通名「逆ローレット」。
数百本しか生産されていない、超レア珠。
レンズのコーティングはブルー。
文献では、シリアル1644188で1958年製。
アレ??
レンズ後方から覗くと開口口径比が後期よりもかなり大きい。
(1961年以降のレンズでは小さくなる)
・前期
谷側にローレットがある、〜1844000。
よく見掛けるタイプ?
コーティングは??
・後期
1844001〜
レンズ設計が一新された、ニューズミルックス、1966年以降。
2群目の貼り合わせ面に空気レンズを採用。
(Summicronにも)
鏡胴デザインは同じだがレンズ長が2mm短くなり、前玉レンズ銘の幅が大きくなった。
レンズコーティングは所謂、「金目」?
絞りによる写りの変化はこちら
と、言うのがおおまかな概略。
すいません、バリエーションが多くて、訳が分かりません...。
この度、驚くほど安くなって入手。
この値段では2度と買えない(コレばっかww)。
シリアルナンバーは1644551。
レンズのコーティングは紫?アンバー?
色々とシリアルを調べても、ますます訳が分からない、魑魅魍魎。
黒M3には白玉が似合います。
外観はこんな感じ。
この写真だとよく解りませんが、ピントリングから前玉方向へ向かって鏡胴に薄茶色い汚れ付着。
第二世代の専用フード(12586)付き。
1958年以降。
何故だか前期型専用のラッパ、XOOIM(12521)ではありませんでした。
このフード、ひっくり返して装着出来、おまけに専用のキャップまであります!!
前のオーナーはこの状態で付けっぱなしだっと思われ...。
レンズの前側部分に汚れが集中しています。
フードがレンズキャップの代わりになるので一安心なんですが、フィルター無しで使うのは精神衛生上良くない。
でも、無いんですよw
日本のメーカーから、安く新品で入手出来ます(¥2520)
12521専用品。
装着するとレンズ外径よりもわずか小さいことが分かります。
残念ながらフィルターを重ねて装着する事は出来ません。
はい、このように付けっぱなしに出来ます。
今回はレンズの整備は殆ど行なっておりません。
素振りだとこういう感じになります。
ひとまずGXRで試し撮りへ。
岩国、錦帯橋の屋台と。
春は必ず家族で桜の花見に出かけます。
桜が落ちていたので記念に。
錦帯橋(夜は通行が無料!)をウロウロして、ちょっと撮影してみました。
条件は開放、つーか暗くて絞れない。
8分咲き。
凄まじく浅いピントとグルグル。
フレア、ゴーストのテスト
屋台のオジサン
錦帯橋の桜は、植えてある本数も多く、ロープウエーに乗って高いところから眺めるのも一興。
屋台でビールを飲みながら撮影してると、至福の時間。
川沿いの屋台はこの時期しか営業しておりません。
是非とも子供は妻にお願いして...。
昼間は他の場所で茶屋も営業しており、侘び寂びも感じられます。
皆様、是非足をお運びになり、堪能して下さいませ。
昨日、オープンドライブで桜を撮ってみました。
Summaritよりもフレアが少なく、逆光でも安心して撮影出来、時折見せる激しいグルグルが、やっぱり兄弟なんだなと感じます。
まだあまり撮影していないので、改めてアップします!!
絞りによる写りの変化はこちら
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