2013年7月10日水曜日

Leica M3 DS ギャラリー

とても不思議なメッキの劣化をしたM3 DS Summarit付き。
この「DS」とは「ダブルストローク」という意味で、初期型のM3は2回巻き上げて撮影するという設計でした。
何故かと言うと、M3よりも前のライカ(バルナック)は、「巻き上げノブ」で、まさに、「フィルムを棒に巻き付ける」という仕様でした。
しかし、報道や写真家からの要望は、「もっと素早く巻き上げられるようにして欲しい!」という声が多く寄せられていました。

そのような経緯があり、巻き上げが、「棒」から「レバー」になりました。
2回巻き上げるのは、1回の巻き上げにすると、カメラ内部を通り抜けるフィルムに負担がかかり、パーコレーション(フィルムの上下にある穴)部分からフィルムが千切れたり、フィルム移動時に静電気が発生して、写りに影響が出るのでは無いかと心配し、初期型は2回巻き上げとなっています。

後期型は「SS」、「シングルストローク」になっています。
これは、上記のようなフィルムに対するダメージが無かったから1回巻き上げに変更されました。
また、「DS」、「SS」で、シャッターのフィーリングが違います。
これはシャッターをチャージする機構が違うためです。
この解説は、またの機会で。
興味ある人はググってみて下さい。
広島駅前にある中古カメラ屋に、長く置き去りにされていました。


この肌に一目ぼれ。
カメラ底面以外はブツブツの点状にメッキが剥がれています。

軍幹部もこのとおり。 


Leicaのロゴは何故か赤っぽく変色。




巻き上げ側は非常に細かいブツブツ。


正面から。

とくに巻き上げ側のヤレが好き。

巻き上げレバーの周りが面白い。


巻き上げ側、ファインダーの下もエエ感じ。



 裏ぶたはこんな感じです。

ファインダー部分のアップ。

巻き上げノブ、周囲もブツブツ。

Elmar 90mm、綺麗なレンズなので、ちょっと合わない?


Canon 25mm、かなりカッコエエです。



一体どうしたらこんなふうになるのか??

普通に綺麗なM3は沢山ありますが、コレは世界に一台だけ。
スペシャル仕様。
ブツブツに弱い人は直視出来ないかも?
ディテールの写真を今度追加アップします。

追加アップ!








どうやったらこんなメッキハゲになるんでしょう??
とっても不思議です。
Summaritも同じ「仕上げ」になっています。
呑める仕様。






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