2013年7月8日月曜日

Summarit の描写を検討する

Summaritは、暴れ玉として有名で、特に解放時の描写は、酷評されていた歴史がある。
ボケが凄まじく、ピントはシャープ。
フレアが非常に発生しやすい。

とってもイイ味です。

ちょっとここでSummaritのギャラリー

珍しい、コムラーの2倍テレコン。
ボディ側がL39、レンズ側がMという、超確信犯なアダプター。


なんと、IIfにMのSummaritがついてしまう。
しかも距離計連動!!
素晴らしく、恐ろしいアイテム。

開放絞りがf1.5なので、夜でも活躍。
口径食、ハレ、ボケが相まって、面白い描写になります。 

ビールのお供にも最高。


今回もGXRという、最強の「レンズチェッカー」を使って、その実力を検証してみたい。

なお、今回の撮影の条件として、「絞らない」事を第一条件とした。
絞りはf1.5、シャッタースピードは、機械制御シャッター限界の1/4000である。
(フィルムカメラとデジカメでは、「電子」の意味が違うので加筆修正した)



「アイスおいちい」



逆光の店内
ふわっとした白いもやに包まれ、ぼんやりとした画像であるが、被写界深度の浅さは特筆に値する。
シャープで、ボケが柔らかい。



「アイスおいちい」

ピントを調節すると、こんな柔らかい感じとなる。
白いもやみたいになっているが、私は好きだ。



「アイスおいちい」

順光の店内。
フレアは殆ど無く、独特の空気感に包まれる。
前ボケの美しさと、ピント面のシャープさは実に気持ちがイイ。



「ファンタの叫び、その1」



逆光、もう、グルグル。
点状の光が綺麗。
虹色のフレアがスゴイ。



「ファンタの叫び、その2」



幼子の心の叫びをそのまま写し取った。
もう、怨念。



「ファンタの叫び、その3」



ガードレールへの光りの滲みがまるで、ホラー映画のようである。



「ファンタの幸福」



至福の時を迎えた安堵感がよく表れている。
素晴らしい空気感。



「川辺で遊ぶ、その1」



川は写っていないww
絵画を見ているような背景。



「川辺で遊ぶ、その2」



もう、ウットリ。
言葉をなくす。



「川辺で遊ぶ、その3」



被写体が白い光りに纏われる。
なんとも不思議な。



「がおー」



わざと背後に入れてみた。
ピントが合ったところの白いベールが絶句。
ボケが凄すぎて、完全に溶けています。



「帰るよ」



背景を整理しないと、やっぱりうるさくなる。


背景は時折、このようにグルグルする。



たまりませんな〜


「叫び」



ピントは合わなかったけど、もの凄いグルグル。
レンズの描写が芸術の域に達しているのはもはや、疑いようのない事実だ。

私のSummaritは、14番台なので、ほぼ後期型で、最高と言われる15番台に近いと思う。
今度はちょい絞った状態での描写も見てみたい。
f8くらいからはカリカリになるので、非常に楽しめるレンズだ。


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