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2014年1月31日金曜日

NIKKOR - H • C 1:2 f=5cm 分解 整備

昨日は誕生日で、いつものカメランドへ。
Canon 50mm f1.8の中古を見に行った。
どれも...。
セレナー銘のヤツは綺麗だったが、3万超え...。
何か、安いジャンクは無いかと〜
ありました。


Nippon Kogaku、現Nikonが1946年頃から製造していたレンズ。

このレンズはLマウント、Nikka用なので、1950年代半ば頃の製造。
Carl Zeiss Sonnar 50mmのパクリ。
レンズ構成をネットで拾って来ました。
1931 Sonnar f2
1934 Sonnar f1.5
1946 Nikkor f2

他にSonnarコピーで有名なのは、露西亜のJupiter3があります。

記号の謎
-H」はレンズの「枚数」で、
3=Tri
4=Quatro
5=Penta
6=Hexa
7=Septa
8=Octa
「C」は「コーティング」の略。

つまり「H • C」なら「6枚 • コーティング」の意味になります。

このNikkorの、細かい逸話


他にもググると沢山出ていますので、そちらをご覧下さい。
Nikonマニアでないので、詳しいことは聞かないで下さい...。

そして、現状は?



痛々しい分解痕。
細かい傷、カビ、クモリも...。

ちなみに、綺麗なNikkor
素晴らしいお値段。
(ホンマ、もの凄く綺麗、コレでも安いと思う。)
製造番号が近く、私のものと同時期。

鏡胴はわりと綺麗、ピントと絞りの指標が全く合いません。
絞りリングと鏡胴の境目で、やたらとガタガタ動きます。

後玉のカビと分解痕。
セミナーでの撮影に利用してみましたが、何だか無限遠が出ていないような...。

もともとNicca(ニッカ)用に作られたレンズで、マウントはライカL39マウント。

前玉のカビを、帝人のミクロスターで拭いてみると〜
綺麗に取れました。

後玉もこの通り。
レンズの中玉にクモリもありますが、これ以上は分解しないと無理。

フードはSummaron用のラッパが装着出来ます。

イイ感じです。
(レンズ清掃前)

ニッカの純正は角フードがあるのですが、そんなものは殆ど現存しませんので、500円で買った間宮で。
純正フードをゲットしましたこちら

WalzのSonnar用もステキ
(清掃後)

とりあえず、お決まりの?
分解です。

これから先は素人が分解整備しますので、本来の性能を発揮するまで、完全に直ったと言う訳ではありません。
当方の所有するレンズで行っております。
真似されて貴重なレンズが使用不可能になりましても、当方は一切責任を負いません。
行われる方は、あくまでも、自己責任でよろしくお願い致します。

ん?!
締まっていないww
だから無限遠が出なかったのか?

ヘリコイドとレンズで分離。
左下のリングは忘れずに!
ピントが合わなくなります。

後ろは、何だかこれ以上分解出来ない。
前オーナーはこれから先も分解しているようですww

カニ目に分解痕あり。
リングを載せて取り付けます。

左のレンズの溝。
右のヘリコイドのポッチ
2つを合わせてはめ込みます。

こういうふうに合わせます。

きちんと組み直しても、ピントと絞りの指標は合いません。
これ以上はプロにやってもらった方が良さそうです。

前玉のレンズ銘板には、激しいダメージw
バリがあるので、外して綺麗にします。
こういうモノは、ゴム製の吸盤オープナーを使いましょう。
前オーナーは、無理矢理カニ目で開けようとしたんでしょうね。
一体なぜ...?

すると〜
銘板と一緒に前玉も外れてしまいましたww

この凹面レンズ、金属の土台から、すぐに立ち上がっていますね。
レンズ外周はメッキ?

エバンス(歯科用彫刻刀)で金属のバリを取ります。

ついでに中玉の汚れも拭き取ります。
このレンズは高率でここにクモリが出るようです。
また曇っても、前玉を外すだけなので、お手入れは非常に簡単ですね!!
羽油は?
クリーナーが無いので、今回はパス。
また今度やります。

カビ、汚れ、クモリが取れて綺麗になりました。
スカッと抜けています。
擦りキズは、まあ、仕方ない。

分解清掃は、簡単に出来るところまで。
この頃のレンズは作りが非常に良いですね。
前オーナーの仕打ちが酷いですが...。

このレンズはダブルヘリコイド?
になっていて、1mよりも更に接写が可能。
レンジファインダーボディの距離計連動を超えると目測です。
切り替えポイント?にはクリックがあり、一度止まるようになっています。
しかし、ピントリングの回転角度がスゴイ。
無限遠から1mまでは約100度。
1mから45cmまで約200度。
(だいたいこんな感じです。)

こんなにピントリングが回るLマウントレンズを見た事がありません。
逆にピントの合わせにくさに繋がっています。
クリックまでの回転が小さく、そこからの回転が大きい...。
このタイプのレンズで私が所有しているのは、Summarit、Jupiter3ですが、回転角度は2本とも無限遠から1mまで180度。
体が覚えているので、ファインダーを見なくても大体の距離でピントリングを回転させておき、その後細かくピントが合わせられます。
このNikkorにはソレが通用しない、距離感と回転角度を体に叩き込む事が重要...。

私の所有するSonnarタイプのレンズは、このNikkorで3本目。
これまでのどのレンズも立体感、色乗りが素晴らしい。

現Nikonのレンズは始めてだし、今回のNikkorは残念ながらジャンクでしたが、分解清掃して写りが一体どうなのか?
非常に楽しみです。
以前の分解組み立てがどの程度なのか分からないのが不安...。
分解組み立て前にあんまり撮影してない事に気が付きましが〜
後の祭りw

しばらく使って、写りをアップします!




ところが、いざ撮影。
カメラを構え、構図を決め、ピントを合わせる。

すると、この時、

「このNikkorは、もっといい絵が写るのでは無いだろうか?」

と、考え、シャッターを押すことに「異常な抵抗」を感じてしまう。
ドキドキするのだが、何だかそれがいつもと違い、重く感じてしまう。
落ち込んだ気分になってしまった。
写真を始めた時に、自分を表現出来ないことに苛立ち、シャッターが進まなかった時とよく似ている気がした。

私は一体どうすれば良いのか?

結局のところ、暗く、重い気持ちになるのは
Nikkorが「初体験で、
心の中に大きな「期待」と、魅力を引き出す事が出来無いかもしれない「絶望」があり、「自分の目」になってはくれないのではないか?
と言う「不安」なのでは無いかと考えた。
別にNikonのレンズが悪い訳では無い





Nikkorギャラリー


普段使いは、Waiz Sonnarフードを装着することにした。
こうすれば、「Sonnar」として、素直に受け入れられるような気がして、きっと「自分の目」になってくれるだろう。
シャッターもドンドン切れるハズだ。


鏡胴は磨いてピカピカにした。
やはり、お手入れは愛着への第一歩ですね。

GXRで使うときは、こういうハンドリングになる。

まだまだ修行が足りないようです。

さてさて、描写はこちら
Nicca純正フードはこちら





2014年1月28日火曜日

Kensington TURBO RING 修理

急に玉の回転が悪くなり、ガッコンっとなるので、早速分解整備することにした。

真中奥の支柱が折れています。
ココには支持球のコランダム(人工ルビー)が乗っているところ。
茶色くなっているところに人工ルビーが埋め込んであります。
(下記参照)


瞬間接着剤で支柱を固定したら、歯科用レジンで折れた所を補強します。

補強完了。
完全硬化を待ちます。

レジンが干渉していたので、削ります。

はい、完成。

いとも簡単に現役復帰です。
PowerBook G4 1Gで使用ちう。


何だか変なデザインに見えますが、持ちやすく、非常に使い易い。


かなり古いトラックボールです。
人工ルビー支持、ゴム軸読み取り。
コレがベアリングだったら...。

数年前にヤフオクで購入しました。
「玉の回転が悪い」

と言う事でした。
玉を外してみると、支持球が無くなっていますww

出品者にジャンクにして欲しいって言うと、快諾して頂き、割引してもらいました。

直径2mmのルビーを3個買い、もとの場所に置きましたが、台座のプラスチックも破損していたため、「瞬着パテ」で周囲を囲い、余分な部分を削り、きっちり3点で支持出来るようにしました。
それぞれの支持球を支える部分の色が違うのは、このためです。


ゴム軸のエンコーダー読み取りなので、玉の転がりは重くてイマイチですが、専用ソフトウェアの出来が良く、非常に快適です。
玉の周囲にスクロールホイールが円周状に儲けてあり、手の位置を全く変えないでスクロールが出来ます。

また、左右端っこのボタン同時押しで、玉を使ったスクロールも出来ます。
ゴロゴロ転がしながらスクロールさせるのは、快感です。


捨ててもイイのかも?
読み取り軸のゴムがダメになるまでは使えると思います。
Microsoft TrackBall Explorerのように作りがショボくない所が美点。

さて、今回の修理で、あと5年は使えますね!!

いつも使っているのは、右上のKensington SlimBlade Trackball。

左上は兄貴の開業祝いに贈ったものですが、ご家族がアンチトラックボール派...。
引き取って来ました。

玉の回転が悪くなり、ハウジングが鳴いて、ゴーゴーという、音が鳴ります。
欠点?
支持球に潤滑油を極少量滴下すればオッケー。
歯科医院なら、シロナのシロピュアのオイルでもよさげ。
玉をむやみやたらに拭いたりすると、支持球のオイルが無くなるので、回転が悪くなります。

SlimBladeは、玉の水平回転でスクロール機能が使えます。
慣れてくると、スクロールホイールを使わなくてよいので、かなり作業効率が良いのが分かります。

下のMicrosoft TrackBall Explorerは私が改造したもの。
兄貴のWindows8.1PCの調子が悪いとのことで、持って行ったのですが、左クリックとの相性が悪く、出戻り。
この機種は、やはり、作りがイマイチ。
ボタンの押し方に慣れれば問題ないのですが...。

急にトラックボールの台数が増えて嬉しいのは私だけ...。
皆さんも一度トラックボールを使ってみませんか??





2014年1月21日火曜日

Mac mini G4 1.5Ghz クロックアップ

クロックアップは非常に繊細な作業を強いられます。
体調管理を万全にして、ルーペ等の補助道具、ハンダごては先端の細いモノの準備をオススメ致します。


Mac miniって小さくて、非常に快適なリビングMacに出来ます。
Keyspan RF RemoteでFrontRowをリモコンし、映画、音楽ファイルをで再生。

おまけにスリープ、起動が出来ます~
入手困難になる前に、ゲットしましょう!!

しかし、ムービー再生開始時にちょっとコマ落ちします。
気になるので、禁断の?
クロックアップをやっちゃいます。

Mac miniを分解、マザーを取り出します。
CPUのヒートシンクを外し、R52のチップ抵抗を外します。
非常に小さい
目が痛くなります。
虫眼鏡を使って作業すれば良かったw
(持ってないけどw)

マザーボードをひっくり返し、CPUの丁度裏側にある、R362R355をハンダで直ブリッジします。
ここも、超小さい
適量のハンダを拾って、盛るのが難しい。

最終確認を、デジカメでマクロ撮影。
拡大して、横とかに繋がっていないか、確認。
実は、妖しかったので、ブリッジの間を細いマイナスドライバーでグリグリ
確実にハンダを除去します。

再度組み立て~
まあ、分解、組み立ては、非常に簡単。
配線をして~
電源オン!

ドキドキ!

「じょわーん」

おお!!

DVDドライブが、「じーこじこ」

おおおおおおお!!

画面を見ると、デスクトップが現れ、無事起動!
Appleシステムプロフィールから、クロックを確認。

1.83Ghz!
1.5Ghzからのクロックアップ!
写っていない部分ありますが、
プロセッサ名: PowerPC G4(1.5)
です。

いあ~
キビキビします~

iTunesのエフェクト
おお~
スムーズ。

ビデオ再生は??
コマ落ち無し~

最高です!
1時間もあれば出来ますので、皆さんもやってみて~

あ、クロックアップ耐性は、CPUに依存しますので、当方は責任を一切持ちませんw





改造を行なったのは、2009年6月です。
某ブログより内容を転載、加筆、修正しました。


このマシンはネット中心の使用なら、まだまだ使えます。
再セットアップして、兄貴の職場へ嫁入り予定。


改造行程の写真は、見つけられたらアップします!!


SSDも乗せてしまいました。

くわしくはこちら





2014年1月14日火曜日

Wireless KAKU Mouse 不具合 改造

皆さんはMacintoshと言うパソコンは好きですか?
私は68Kと言われていた古いマシンが好きで、現在もSE/30を所有しています。
(勿論動作いたします。)

昔のMacには、魅力的な周辺機器があり、角マウスもその一つ。

何年か前、この形をしたUSB光学マウスがありました。
マニアなら唸る?逸品でしたが、買い逃してしまいました。

今回、株式会社CENTURYから新発売されましたので、レポートしてみたいと思います。


パッケージ






早速組み立て


レシーバーはちょっと飛び出す

QC Passシールはダサいので剥がす


左がオリジナル
新型は結構光沢がありますね。

面の構成もよく真似してあります。


ボール式ではないので、ゴミが詰まって...。
って事は無くなりますね。


新型の方が若干厚い。


ボタンは一個に見えますが、クリックは左右に分かれていて、ちゃんとContextual Menuも使えます。

クリック感は重めです。
このあたりは高級感に繋がっていると思います。
スクロールホイールはどうかな?
意外にイイ位置にありそう。



スクロールホイールには、ボタンがあり、3ボタンマウスとして使用出来そう。



ご存じの通り?
私はトラックボールの方が好きです。

しかし、学会など、モバイルする事もあります。
そういう時は、このマウスが小さくて重宝しそうです。

Macintoshの標準ドライバーで動作しますが、カーソル動作の加速が...。
コレはある意味仕方が無いのかもしれませんが、Kensingtonを使っていると不満が残ります。

「ステアーマウス」等のユーティリティーを使う方が良いかも。

作りの事を細かく言い出すとキリが無いですが、おおむね良好と言ったところ。

やっぱりアップルマークが欲しい〜
値段がやや高いです。


直販サイト



皆さんどうですか?

使っていて気がついた。
電池蓋の「合い」悪い...。

そのまま使うと、端が当たってしまう。
マウス裏のパッドと電池蓋がツライチww

早速剥がします。

タミヤの0.5mmプラバンで下駄を履かせます。

いつもの両面テープ。

切り出しします。

貼ってしまいます。

見事に下駄が履けました。

やっぱりAppleマークが無いと寂しい。
この中のシールを貼ります。
2度と手に入らない、幻の逸品。
勿体ないと思いつつ、コレしかないので使います。

ギリギリまで余白を切ります。

貼って完成!!
引き締まりますね〜!!
プラバンの下駄は履かせないで、両面テープのみでもオッケーかも。
どうせ使っているとパットはすり減るので、シリコンテープとかでいずれ対策が必要になると思います。
ま、マウスはコレが宿命ですね。

電池蓋が当たると安定しませんので、下駄は絶対に必要と思います。
こういう所の作りの「甘さ」が...。

オリジナルの角マウスは、パットがすり切れるまで使いました。
このマウスもそこまで使えるか??
それは、神のみぞ知る...。


・不具合追記。
当方の環境で、MBA11インチのUSB3.0は、認識率が悪いです。

・最大の不具合発見!!
クリアなボディはカッコイイんですが〜
硬度が不足していて、ちょっとの事でキズが...。
結構目立つので、田宮模型のコンパウンドで磨く。

こういう研磨は指先を使うのが基本。
ほんのわずか付けて、ひたすら擦る。
そう言えば、このコンパウンド、高校生の頃に買ったヤツじゃあ??
LXのグリップはコイツで鏡面仕上げを行いました。

一生懸命擦って磨いたので水膨れが出来、指先が痛いです。
仕事に差し支える程ではありませんが...。

モバイルする時には、キズがつかないようにケースが必要ですね。

磨くのはスキなので、ストレス発散になりました!