中尾歯科医院HPはこちら

2013年12月27日金曜日

Jupiter3 の描写を味わう

半ジャンクで入手したこのレンズ。
概略整備等は以前のブログを参考にして下さい。
では、早速〜
いつものGXRを使い、絞りは全て開放。


レンズフードはカメランドさんでゲット。

愛読書、M3と。
チョートク先生もこのレンズがお好き。

Leicavit付きIIfにも


だだだーっといきます。
クリックすると拡大。


被写体周囲が美しい光芒で包まれます。
産毛の反射ですね。

ピンド面は極めて浅いです。
アウトフォーカスはなだらかに見えますが、急激に進行するのが分かると思います。

この立体感は何とも言えず〜
素晴らしい〜

だんだんこのレンズが欲しくなって来ている頃だと思います。

ソフトな描写にしたり〜

前ピン、後ピンの比較。

メッチャシャープにしてみたり。

ピント合わせで色々楽しめる。

バッキバキにシャープで解像度もかなり高い。

色がまろやかでステキ。
ピンク、赤はかなりステキです。

髪の毛の1本、1本まで細かく描写。

もう、うっとり。
そろそろ購入ボタンを「ポチ」されていると思います。

ボケ方が急激なので、非常に面白い。

背後に強めの光を入れていきます。
口径食が少ないので、Summaritのように円型のボケが強く変形する事は少ないです。

逆向気味ですが、意外にもフレアは少ない。

近接の撮影ではこんな感じ。
時々2線ボケが...。

イルミネーションは結構楽しい。
色の再現が良く、円型のボケが美しいので、こういうのは非常に簡単。

珍しく?
       縦位置。
       実は、左下の肩にピントを合わせています。
       人物の入れ方を考えれば、かなり面白い写真が撮れます。
       迷っている人もそろそろ「ポチ」されたんじゃないかな?

ピントの解像度もかなり高いです。
でも、こんなふうに潰しても面白い。

ゾクゾクする〜

どうですか?
この立体感。

ピント面の解像度と、ボケ始める部分からの崩れ方が面白い。

こうやって見ると、解像度、立体感では、Summitarの方が上?
あっちは色合いさっぱりとしていますね。
こちらの方が明らかに濃く、まったり。

後は好みの問題なのかな?

このレンズが1959年製造。
もとのZeiss Sonnar(イチゴゾナーと言うらしい)が第2次大戦前だったと記憶。
ドイツから徴集したガラスが無くなる頃が56年。
赤キリルじゃ無くなるのが62〜64くらい?
わりと初期の製造?
コーティングの色もマチマチ。
ここいらへんは調べてもよく解らない。
↓に詳しい解説を引用しました。

しかし、古いモノの方がより「Zeiss Sonnar」に近い。
ちなみに、初期のSonnarは当然、Contaxマウントなので、Lマウントではピントが合いません。
改造されている個体もあります。
ライカLマウント用もありますが、数が非常に少ないです。

このレンズは、個体差が大きく、評価がバラバラ。
絞ってどうとかよく言われるが、私の場合、開放勝負なので、余り関係がない。
しかし、寄せ集めで組み上げた個体があるのも事実。
私の場合、レンズに傷はあるものの、コーティング剥がれ無し、黄変無し、鏡胴は茶色い何かでワヤ、絞り開放の位置がずれていた。
整備したら、写りが劇的に良くなった。
ヘリコイドとレンズが別々に分かれる構造なので、簡単に直す事が出来ました。
「無限遠が出る、出ない」は、私の場合、あんまり関係ないですが、近接が出ていないのは困る。
以前、ぱっとしない感じの印象は、近接が出ていなかったからだと思います。

半ジャンク(¥13000)でこの写り。
ハッキリ言って、超お買い得だと思います。
兄にあげたJupiter8 50mm f2が¥8000。
どちらもSonnarコピー。
コピーと言っても、そのまんまなので、写りは折り紙付き。



師匠のHPに詳しい解説があったので、引用させて頂きます。

Jupiter-3とJupiter-8が登場したのは1950年で、設計者はKMZ(クラスノゴルスク機械工場)のロシア人技士M.D.Moltsevである。MoltsevはIndustar 50やJupiter-9の設計者としても知られている。初期のモデルは開発元のKMZが生産し、Leicaスクリュー互換のZorki(ゾルキー)マウント用と、旧Contax互換のKiev(キエフ)マウント用の2種が市場供給された。その後はZOMZ(ザゴルスク光学機械工場)やArsenal, Valdaiなどもレンズの生産に参入している。Jupiter-3は1988年、Jupiter-8は1992年以降まで生産されていた。
ロシアのカメラやレンズに詳しいSovietCamera.COMによると、Jupiter-3とJupiter-8には、それぞれ前身となるZK 50mm F1.5およびZK 50mm F2と呼ばれるモデルが存在し、1947年から1950年までKMZによって生産されていた。この頃までの光学系はSonnarのフルコピーだったという見方が強い。一方、現在KMZを傘下に持つZenitのホームページにはJupiter-3に関する貴重な記述がある。そこには、ツァイスから接収したガラスのストックが1953年に枯渇したため、Jupiter-3はロシア産の硝材に適合するようロシア国内で1954年に再設計され、リムの形状(レンズの曲率)が修正されたのだと記されている。Jupiter-3は翌1955年のモデルチェンジを境にシリアル番号がリセットされており、この時に新しい光学系へと置き換えられたものと考えられている。


Jupiter-3生産年表
  • 1947-1950:KMZがゾナーをベースにJupiter-3の前身となるZK 50mm F1.5を開発。Zorki用とKiev用が市場供給される
  • 1950:レンズの名称をJupiter-3に改称しKMZが生産を継続する
  • 1953: ツァイスから接収したJupiter-3用の硝材が枯渇する
  • 1954: ロシア国内で再設計される
  • 1955: シリアル番号がリセットされる。恐らく新しい光学系に変更
  • 1955-1956: KMZが生産
  • 1956-1975: ZOMZが生産を引き継ぐ
  • 1975-1988: Valdaiが生産を引き継ぐ


年末に相応しい、超ビッグなレンズのご紹介でした。
皆様良いお年をお迎え下さいませ。


同じSonnarのNikkorはこちら
描写はこちら



2013年12月13日金曜日

Mac miniのCPUを載せ替える。

私のMac miniは、某オークションで、中古品を激安で購入。
Core2Duo1.83のCPUが乗っており、しかもソケット式!
CPUが載せ替えられます。
非常に簡単です。

まずはアルミの筺体から、いつもの分解用ヘラを使って、内部筺体ごと全てを抜き出します。
マザーボードを止めているネジが4カ所あるので外すと、シャシーと上部構造で分かれます。
上部構造の中にマザーボードがあるので、取り出します。
こんなふうになります。
下が正面、上が背面になります。
右上にある、黒く四角いヤツがCPUのヒートシンクです。
白く丸いモノが4個見えますか?
アレがヒートシンクを固定しているパーツです。


ヒートシンクを外すためにマザーボードを裏返します。
左上にある4つのモノを外します。
破損に注意して、ツメになっているところをラジオペンチでつまみます。
すると、内部にスプリングが入っているので勝手にすっぽ抜けます。
絶対にこの状態で外して下さい。
でないと、ストッパーがふっとんでしまいます。

外したところ。

マザーをひっくり返すと、簡単に外れます。
ヒートシンクには温度センサーがついているので、外れないように気をつけましょう。
Core2Duoの1.83MHzが乗っています。
CPUを外すときは、CPUの横にあるネジみたいなのをマイナスドライバーで外します。
CPUには方向があるので、チェックしておきます。

CPUを外したところ。

左が最初に入っていた1.83MHz
右がバルクで激安だった2.33MHz

あとは方向を合わせてソケットに入れます、この時、CPUをちょっと押しながら、先ほどのネジを反対に回して固定します。
CPUの真中に黒い部分がありますね、そこに熱伝導グリスを適量つけて、ヒートシンクを合わせます。
グリスはつけすぎると熱暴走の原因になるので、注意!!
ヒートシンクにも方向があるので、間違えないようにしましょう。
間違えると筺体を組み込めないので、すぐに分かります。
ヒートシンクを合わせたら、ストッパーを押し込んで固定します。
「かち」と音がしますので、すぐに分かります。
この部品を壊すと、かなりめんどくさい事になるので、慎重に行って下さい。

あとは、筺体を組み立てて終了。

非常に簡単です。
じゃあ、わざわざCPU載せ替えて効果があるの?
はい、全く別物に生まれ変わります!
私は費用対効果を考えて2.33をチョイスしました。
もうちょとクロックの高いモデルもあったと思います。

この改造は3年くらい前(記憶があいまい)に行なったのですが、それでも新型を買うよりはかなり安く出来ました。

古いモデルですが、まだまだ使えます!!
皆さんもやってみて下さい。






Mac mini を物理ドライブでDual Bootにする。

改造しまくっている我がMac mini。
CPUは1.83から2.33Core2Duoへ換装。
(改造手順は今度アップします。)
最大メモリーが3Gなのはキツイですが、Windowsサーバをリモートするには十分の性能。

さて、Mac OS 10.7にてすでにWindowsサーバをリモート出来ておりましたが、更なるスピードアップを図るため、ジャンクと化していた、超激安SSDを使います。
Mac miniは2階建て構造になっており、1階はHDD、2階はDVDドライブ。
すでに1階は、SATAをeSATAへ変換し、3.5inch 10000rpm 2Tの外部ドライブを接続しています。
2階のDVDドライブの内部へSSDを内蔵する事に。
Macへ繋げて、BootCampアシスタントで...。
内蔵の物理ドライブ、ID0じゃないと、領域確保が出来ない...。
仕方ないので、ディスクユーティリティで、フォーマットをFAT形式にする。
BootCampに必要なファイルをインストールしておくのを忘れずに。


はてさて、うまくいきますか?

お決まりのヘラ分解。

2階部分を撤去すると、こうなっています。
1階のHDDは撤去して、こんなケーブルで外へ出します。

SSDドライブを内蔵したDVDドライブのケースを2階に置き、USBのDVDドライブで、Windows7をインストールします。
こーいうふうな感じ。
メモリーが3Gしかないので、ひとまず32ビットOEM版にしました。

しかし、Windowsインストーラーが、USBからでは起動しないww
しゃーないので、SSDをケースから出し1階へ。
DVDドライブを標準に戻し、インストーラーで起動。

はい、この通り。

なんとww
こういう罠w

Windows7のデスクトップマシンにSSDを繋げ、NTFSで再フォーマット...。
この時、内部のApple関連フォルダーがあるので、バックアップして、再フォーマット後にコピーしておきます。


やったー

順調です。

Apple関連のファイルの入ったフォルダーから、インストーラーを起動し、ドライバーもインストール。


 インストールの最中はヒマなので、カスタムトレーを作ったり(内職)、DVDドライブのIFをSATAに変換する基盤を、絶縁したりして、まったりと過ごします。

インストールが終わったら、MacとWindowsの物理ドライブを内部のSATAに接続し、同居させます。
1階にMacの外付けHDD、2階にSSDの組み合わせでテスト。

ダメ
Windowsのドライブを認識しません。
ID0にWindowsを置かないとダメですね。

1階にSSD、2階はDVDドライブのIFをSATAに変換し、eSATA経由でMacのHDD。

Mac使いならお分かりと思いますが、optionキーを押しながら起動させると、接続したドライブが現れます。
無事認識。

はい、成功です、Windows上から見事に認識されています。
普通のWindowsでは、Macのボリュームは見えません。
コレは、Apple関連のファイルをインストールしているからです。

難易度の低い改造ですが、必要な時だけMacに出来る、Windowsマシンになりました。XPだったら、爆速だろうな〜
とか思いますが、supportが終了なので...。

バカっ速のWindows7デスクトップは家へ、Mac miniはスタッフ用に。
キーボードはG5用をチョイス。
サクサクリモート出来ます。
MacのHDDは使う必要があるときだけ電源を入れればオッケー。
完全なWindowsマシンの完成です。
Intel Macは便利だな〜






2013年12月9日月曜日

NOCTILUX-M 1:1/50 新品同様品

昨日は歯科医師会で研修会。
帰りにいつものカメランドへ。
いつものように楽しくおしゃべり。
当日は、美品M5、要整備M3が2台、SummicronジャンクとB品、そして...。

一体コレは...?
キワモノにしか反応しない、私のアンテナが〜
アベノンのピンホールレンズ。
シャッターは穴の空いた所を引っ張ると、その間だけ露光。

Nikonが出してるw
う〜ん、謎!!

そして....。
お兄さんが奥からなにやら....。
コレは一体??

え〜!
マヂで〜!!
あの、Noctilux様では御座いませんか!!
嗚呼、ハアハアw
心臓バクバク
手が震えました。
で、写真もこの通り。
なんと、新品同様!!

もう、素晴らしくて絶句w

で、許可を頂き、GXRで撮影。
条件は、店内、蛍光灯。
あまり良いとは言えませんが、ひとまず。

発色がブレるのは、蛍光灯の影響と思われます。
以前にアップしたCanon 50mm、85mmと比較してみて下さい。
時間帯が違うし、今回は蛍光灯の影響がやはり大きいです。


コマ収差が非常に少ないですね。
ま、当たり前か。

いつもお世話になっている店員さん。

凄まじいディテール、髪の毛一本一本まで描写。
色が違うのが、蛍光灯の影響。
しかし、色のり、立体感は流石。
f1ってのはスゴイ世界なんですな〜
本当に立体感をだすなら、もうちょっと絞った方が良さそう。

あまりの興奮に当日持っていた、Jupiter3、Summaritとの比較写真を撮るのを忘れたw
詰めが甘かったです...。

マニアなら一度は使ってみたい憧れのレンズ。
しかし...。
プラスチック製の組み込みフードは頂けない。
非常に残念。
あれなら無くてもイイ。

価格は要応談とのこと。
ま、3桁は逝くと思われます。
「いくらなら買う?」
「う〜ん、85万!」
「ダメだね。」
と、言われました。

ま、そりゃそーだ。

その後、67(前期の後期)ボディ、300mm、500mmを見せて頂きました。
残念ながら程度が...要OHでした。

イイものを見せて頂きました。
ありがとう御座いました!!