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2014年7月30日水曜日

GXR カスタムグリップ 完成

ご存じの通り、私のGXRは、グリップの両面テープがベロンベロンになり、先日からオリジナルグリップを作成しています。
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「一応、完成」って思ったんですが、なんか気に入らない...。


そう、隙間があるんですよ。

いつも通り、レジンを使用して改造します。


このブログを見て作業されるのは構いませんが、真似して貴方の大事なGXRが壊れてしまっても、当方は一切責任を負いません。
改造は自己責任でよろしくお願い致します。


はい、養生します。

きっちりやりましょう。

で、早速盛り上げる。

レジンの硬化熱で痛い〜

では、形態修正。


皺が鮮明に刻印されます。


形態修正、研磨。

こんな感じに仕上がります。

では、ギャラリー。

面と面の繋がりには、角を立て、メリハリのある造形とした。

エッジは鋭い仕上げに。

かなりホールドが良くなりました。


しかし、ここで、ハタと気が付いた。
カメラ下にグリップがあるので、下面は平坦にしなくてもイイじゃん


と、言う事で、盛り上げる。


はい、もう、小指の先まで覆ってみました。


かなり大きくなりました。


小指の付け根はこんな感じ。


かなり安定してグリップ出来ます。


嗚呼、毒ですね。


ストラップをするとこうなります。


アレ?
飛び出し過ぎて、左手で構えられないww


と、言う事で、また養生。


厳重にね。


まずは小指のホールドを変更。
腹のサポートを浅くして、軽く握っただけで安定するようにする。

熱くて痛い。

小指の付け根も改良していく。


最終形態を想定しながらレジンを更に盛り上げる。

完全硬化を待ちます。

形態修正、研磨完了。


あれだけ拘った小指の腹は、左手グリップで当たってしまうので、大幅にカット。


何とも言えない不思議な三次元造形。


エッジを効かせたデザインは継承。


エッジはかなり鋭く仕上げ。


小指部分は曲と直の線で構成。


ストラップを付けると、ディテールは殆ど見えません。


左手グリップ。


GXRをアクの強いカメラに換えてしまいました。




何回も追加修正したお陰で、満足のいく仕上がりになりました。
それぞれの加工はたいした時間が掛かっていませんが、トータルではかなり掛かってしまいました。

これが本当に理想の形なのかは分かりませんが、ひとまず完成といたします。


これまでの製作過程はこちら

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2014年7月14日月曜日

Walz Sonnar用 スリットフード 修理

非常にカッコええこのフード。
フィルター口径40.5mm。
様々なレンズに装着出来、フード部分が回転するため、Walzロゴを常に上へ回せます。


ところが、椅子からGXRごと床へ落としてしまい...。
曲がってしまいました。

嗚呼...。
無残な。


叩いて真っ直ぐになるかやってみます。
何かイイ道具は??

あ、コレ!
8x4がピッタリ。

ガンガン叩きます。

叩いてる時に内容物がプシュー。
爽やかな香り。
癒やされます。


チョッピリ歪んでいますが、かなり回復。
ありがとう8x4。

fのあたりが変形しています。

レンズの下側が曲がりました。
Japanって刻印してあります。
そう、Walzロゴの反対側。

結果オーライと考えます...。
この写真では1のあたりが歪んでいます。

悔しいので、何とかして歪みを直す。

叩く!
叩く!


全周がピッタリと嵌まりました!

このフード、本貫禄仕様で、どのレンズにも合う逸品。
壊してしまっては勿体ない。
しかも、フードが回転するこのタイプはほとんど出てきません。

今後も大事に使っていきます。




Carl Zeiss Jena Biotar 1:2 f=5.8cm (Red T) ギャラリー

Carl ZeissはLeicaと並ぶ、世界的に有名なドイツのカメラメーカーです。
両者はカメラ黎明期より、熾烈な開発競争をしており、レンズ性能は甲乙付けがたいです。
代表的なレンズは、今までのブログでも取り上げた事のある、Tessar、Sonnar、Distagon、Flectogonでしょう。

他にも、Hologon、Planar等、魅力的なレンズが多数あります。
そのうち、Zeiss初期の銘玉と言われる、Biotarについてご紹介。


製造は第二次大戦後、1948年から1950年代初頭の生産品。
銀はアルミ、黒は真鍮。

どちらかと言うと、黒の方がレアで、値段が高い。
市場の流動性を感じるのは、銀なのかも。


私の前玉には拭き傷あり。

後玉には僅かなコーティング剥がれあり。
内部にゴミ、周囲には僅かなバルサム切れあり。
レンズにカビ無し。
マウントはM42。

絞り羽根は17枚!!

非常に美しい。
最小f値は22。

この絞りに匹敵するレンズは、Leica Summarit(15枚)くらいしか思いつきません。

鏡胴の塗装は長年の使用でつや消しが艶ありに。

では、早速。

HONEYWELL PENTAX SP Black
光沢のある黒ボディがマッチします。


丸ラッパフードが逝けます。
口径は40.5mm。

TAKUMARのメタルフード(46mm)がピッタリ。


ASAHI PENTAX SP Black



激しい塗装ダメージが呑める。

WalzのSonnar用フードが呑めます。



貫禄が呑める。

サイコーにカッコイイ。


MX


K-5IIs


GXR






肝心の写りなんですが、「グルグルの回転するようなボケが出る」と、評判。


ところが!!


このレンズでは出ない...。
非常に優秀。


実はそのグルグルを期待していました。

出ないのが非常に残念。

写りはまた今度アップします!!


Summitar用の専用フードが装着出来るようになりました!!
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名古屋のトップカメラで安いスリットフードを購入しました。
つや消し黒がボディとのコントラストを生み、イイ感じですね。

1880円
先端にはフィルター用のネジも切ってありますので、かなり便利だと思います。