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2016年3月31日木曜日

CONTAX ST ミラー下がり修理 LXと比較 M42-C/Y

K-1の予約をするため、柳井市のキタムラへ。

すると、店員のお兄さん、私の顔を見るや....。

「CONTAX ST買いませんか?」

「へっ?」

「2000円でイイです。」

「えええええ??」

外観は使用感無く、キズ一つありません。

もうね、スゲエ。

うっひー

底板のビニールまで綺麗とは!!

「マヂですか?」

「ジャンクなんで...。」

「レンズをつけない状態だとミラー上がるんですが、装着するとレンズに当たって動かないんです。」

「.................................................。」

お兄さん、私の事よく解っていらっしゃるw

「んじゃ、頂きます。」

「あの、コレはなんですか?」

「あ、コレはヤシコンプラナーです。お買い上げになりますか?」

「じゃあ、コレも宜しくお願いいたします。」

「レンズ沼にお入りのようですので、お身体にお気を付け下さい。」

何故こんなにも安いのか?

京セラCONTAXは、「ミラー下がり」と言う持病があり、ミラーが上下する遠心力で、両面テープ??で貼ったミラーがどんどんズレて、レンズに当たり、シャッターが動作しなくなります。

他にも、フワフワの革はすぐに破れて白い粉を吹く、ボディに貼られたゴムは加水分解しネバネバになる、24枚撮りフィルムは巻き上がらなくて撮影されない事がある、等々。

このメーカー、アフォか?

ま、シャー無いんで、Ope開始

外科用メスNo.15で、ミラーとベースの間にある、劣化した両面テープを剥がしていきます。
刃でこねるとミラーが割れるので、注意が必要です。
また、あまり強く力を入れすぎるとベースの固定部分(ヒンジ)が壊れますww
いい加減な割にデリケートなんですね...。

うっはー
マヂで両面テープw

ミラー、ベースに残った両面テープをメスで剥がしていきます。

はい、綺麗にピッカピカ!



また両面テープで貼るだけ。
あ〜
高級一眼レフカメラの修理にこんなの使ってもエエのかな??
まー所詮、そんなモンかなと。
ズレるの嫌なら、最初から使わんでしょ。

いつものカンタン修理。



って、本当に治ったかどうか解らないので...。
すると、なんということでしょう!



スッカリ直ってしまいましたとさ。
チャンチャン!

ミラーが上がるようになり、ゴミが生き返りました。
捨てる神あれば拾う神あり
使用感全くなし。

20万円するモデルが2000円で売られる。
このメーカー、マヂでアフォ。

例えば、極上美品のフェラーリの中古が200万円とか、ありえんでしょ?

写真はレンズで決まる。
とか、
レンズは嘘をつかない。
なんて言うけど、ボディーが無いと写真を撮れない。

ウソ、本当って言うのは、撮り方ありきで、全てのレンズが真実を語る訳では無い。
レンズ、ボディーをトータルで作っているメーカーはその事をよく考えるベキだ。

レンズはマウントで決まる。
生かすも殺すもメーカーの考え方だ。

STはCarl Zeiss(C/Yマウント)が自動露出!、1/6000秒のシャッターが使える、とても良く出来た?非常に素晴らしいカメラだ。
M42マウントで出ていたら、神になっていたかもしれない。

ライカが何故、今でも神々しいブランドなのか?
売るためだけにマウントをコロコロ作り替えるメーカーの姿勢は改められるべきで、そんなメーカーのカメラは、決して買うべきでは無い。


同じPlanarを使い、ファインダーの「見えをLXと比較する。

なるべく条件を揃えるため、iPhone 6Sで行なう。
LXはアイカップが外せないので、仕方なくその上から両者を撮影。
上のLXはM42マウントのRollei-HFT Planarを使用。

Planarについてはこちら



STから
実際の見た目もかなり明るいです。

LX
フォーカシングスクリーンはインテンスクリーンの全面マット。

レンズの開放F値が微妙に違うのでなんとも言えない部分がありますが、どちらの見えもかなりイイです。
しかし、CONTAX(京セラ)は、どうもファインダーが遠くにあって、勿体ないと思う。
友人の持っていたRTS、RTS IIIもそうだった。
RTS IIIは視野率100%なのに小さくて遠く、青みがかっていて、お世辞にも良いとは全く言えなかった。

STは色つきが無く、明るいので、嫌いなスプリットマイクロでも、ピント合わせがかなりしやすいと思います。
また、かなり自動化が進んでいるので、若い人がデジカメの感覚で使ってもイイと思います。

巻き上げレバーが無いのはちと寂しい。
ダイヤルが一般的なカメラと違うのには慣れが必要ですね。
現代から比べると遅いモードラ、大きさと重さが難点ですが...。

Planarを同一条件で比較撮影してみたい。

今回の修理では再び両面テープにしましたが、腕に覚えのある方でしたら、接着剤で貼り付けるのも良いと思います。
かなりカンタン修理なんですが、両面テープがオリジナルでないので、厳密なピント精度が出ないと思われます。
気にされる方はCONTAXに修理を...。

と、なるのですが、もう修理をして貰えない...。
あんまり細かい事気にしないで使うのが良さそうです。
やっぱ、2000円の価値なのか?

CONTAXマニアな方からはお叱りを受けそうですが、M42マウントアダプターを使い、これから先は「Takumarで見る1/6000秒の世界」ってのがトレンドになりそうです。

「中身の無い厚化粧の女、可愛げがあれば救いなんだけど...。」

と、言っておられる露西亜カメラマニアもいらっしゃいます。

と、言う事で、M42アダプター。

んで、コーなる。

C/Yマウントレンズはこれから先、使うことが無くなるでしょう。

STのイイ所
ペンタプリズムに視度調節つまみが付いています。

ダメ、と言うか、クソなところ。
グリップが短い。

中途半端で、とても握りにくい。


さて、コレは写真ですか?

ちょっと離れて見ると、絵と写真の判別がしづらくなります。

デジタルカメラで画素数、受光素子の大きさ云々言いますが、最終的に使用する場合の大きさが小さければ意味がありません。
しかし、画素と大きさが小さくても離れて鑑賞するのであれば十分です。
携帯電話のカメラでも十分と言われるのはソコです。

実際、携帯端末のカメラは凄まじい精度が要求されます。

写真表現って、最終的に表現したい大きさと解像度なので、フィルムとデジタル、画素数、フォーマットの大きさではありません。
フィルムだから表現出来る世界もあります。

STはイイカメラです。

しかし、C/Yマウントのレンズは今後、二度と買う事はありません。
M42に変換して、アンジェニュー、ロシア、古いZeiss、東西ドイツ、Rolleiなんかを高速シャッターで愉しむボディーとして使用したいと思います。

ストラップ製作はこちら
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