2013年8月20日火曜日

Jupiter3 分解整備

ロシアレンズで、そのまんまCarl Zeiss、SonnarのJupiter3。
ドイツ本家モノは結構高いです。
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コレが本家。


鏡胴デザインがよく似ています。

画像もなかなか無くて、超レアモノ。
15万円くらいするww





しかし、Jupiter3の設計はZeissそのものなので、ロシアと言っても殆ど本家と同じ。
最初期のモノは、ドイツから徴集したZeissのガラスをそのまま使っていると言われ、写真のように外観がクリソツです。
トロトロに融ける後ボケがサイコー!
コンパクトで軽いアルミ製レンズです。

私のは59から始まるので、1959年製です。
そろそろドイツのガラスが無くなってきている頃の製造でしょうか?
燃えるような紫のコーティングが非常に美しい。
外観汚く、レンズもクリーニング傷が入っていますが、黄変なく、コーティングの剥がれもありません。
鏡胴は大きな傷以外は磨いて綺麗にしました。
真円絞り、絞り羽根の動きも素晴らしいです。
かなり古いレンズなので、あまり気にしていては....。

しかし、絞りリングを開放にすると、赤い点の指標よりもかなりズレてww
安かったから仕方がありませんが〜
もう、明後日の位置。





レンズフードはWalzのSonnar用。

コレは、ねじ込み部分とフードが別になっていて、取り付けた後フード部分がクルクル回せます。
非常に便利でレアなアイテムです。

絞り値も等間隔じゃありませんw
クリックストップもありませんので、絞り値を読む事が不可能。

実は、f1.5って、Leica Summaritと同じ開放f値で、絞り値が等間隔じゃありません。
ジュピター3はこの大きさと重さで、f1.5を実現していると言う事。
やっぱZeissはスゲエな〜
絞り値が読めないだけで、適当に絞れば使えますが、GXR以外で使うにはちょっと苦しい。

ということで、分解します。
色々調べると、絞りリングと、ピントリングの間で分解出来るようです。
タダ単にねじ込んであるだけなので、力任せに「えいっ」とやればオッケー。
私のは前オーナーがゴリラだったのじゃないか思うほど、ギチギチにねじ込んでありましたww
左下がピント調整用リング
コレ無くすと、ピントが合わなくなります。
右下がヘリコイド
謎の文字が〜

で、再度ねじ込みます。
もの凄く神経質に合わせなくてオッケーです。

何故かって?
 開放を合わせても、最小絞りは合いませんww
コレで、ライカにつけても適正露出で撮影が出来ます。


ん〜


本当にそのf値でイイのか?

かなりザックリとした感じじゃないかと思いますので、あくまでも「大体」でww





レンズの中に、アルミの調製用リングが入っていましたが、アレを重ねると接写リングになると思います。

同じモノを作るのが大変そうですが、挑戦してみる価値はありそうです。
ロシアのレンズはアルミの鏡胴でマウント部分が弱く、自作のマウントアダプターではちょっと...。
レンズ内部のネジは長いので、そこを利用すれば、楽しく遊べるのではないでしょうか?

ウチのJupiter3そんな事がありましたので、市場価格の半値以下で購入出来たのかと。
程度が良いと4万円くらい(もしかしたらそれ以上)しますね。
私は古いヤツの方がZeissらしくてイイと思います。
近年のヤツの方がレンズがイイとか言われる事もありますが、ガラスが代わって設計も代わった?詳細は不明です。
黒玉もあるので、お好みで。

バラして組み直せばオッケーでしたので、安い買物。
前述の通り、ボケが非常に綺麗で、立体感もあります。
安値で買えるSonnarなので、人気が出ていますね。
かなり高くなっているのが残念...。
ジャンク品がかなり多いので、購入時は注意して下さい〜

ギャラリー
まずはフード付きで
上 FUJINON 50mm f2.8 超レア玉
右 Leica Summarit 50mm f1.5 超癖玉
左 Jupiter3 50mm f1.5

フードなしで。
 3本とも、イイ佇まいです。

f1.5対決
写りは2本とも甲乙付けがたい。
レンズの作りは勿論、Summaritがサイコーです。

過去にアップした、FUJINONと、Summarit(その1その2)も見て下さい。

2013年8月13日火曜日

Canon 50mm f1.2 の描写を検証する

先日、後玉の水滴クモリを除去した、Canon 50mm f1.2。
その凄まじい描写を披露したい。

ちょっと脱線。
マクロアダプターを自作しました。
たいしたモノではありませんが、Lマウントなら寄れます。
材料は田宮模型のプラバンをドーナッツ状にくりぬいて使用。
100円ショップに売っている、「コンパスカッター」を使います。
コッチが1ミリ


まだ慣れていなかったので、切り口がガタガタですw


厚さが確保出来ればあんまり関係ありません。
コツは、カッターを動かさず、プラ板を動かす事。
右手にカッター、左手にプラ板で、軽い力で何回も回転させて切ります。
Canon 25mm f3.5の場合だと、1ミリを一枚が丁度良い。



こちらが0.5ミリ


薄いので作りやすいです。
大量に作成。
レンズに装着させたまま使います。
重ね合わせすることで、近接撮影距離をある程度、任意に変更出来ます。
当然、無限遠にピントは合いません。

注意!!
露西亜製等、マウント部分がアルミ製のレンズに使用してもオッケーですが、マウントネジが柔らかいため、頻繁に取り外しをしていると、ネジ山が潰れて、使用出来なくなる恐れがあります。
Mマウントに変換して、付けっぱなしならオッケーです。

子供との距離からすると、Canon 50mm f1.2では1mm厚2枚くらいが丁度イイ。
だいたい50センチくらいまで寄れます。
ウチの子はカメラを向けると、ワラワラと寄ってくるので難しい。
Lマウントはネジ式なので、あんまり重ね過ぎは良くない。
近接が1m、もうちょっと寄れると嬉しかった。

マクロアダプターを使用した場合、設計者の「意図しない描写」になっていると思います。
どこをもって「最高の描写」とするかは、色々な考え方があると思います。
レンズを楽しむには色々な方法があり、あくまでも「一つの例」としてご覧下さい。

比較のため、クリーニング前の描写もアップ。







絞り開放だと、もう、ナニが何だか分かりませんww
真夏にピッタリのレンズである事は間違いない。

F2まで絞ってみた



一気にシャープネスが向上し、ボケに表情が出てくる。
このままでも十分に面白い

また開放
風呂上がりじゃないんですが〜
写る写真は全部こんな感じ。
曇ると真夏用という事でww


カメランドにてクモリを除去。
劇的に改善しているのが分かります。
ま、当然ですが。
 足のリベンジ
ピントが甘いですが、ハレが少なく、スッキリとしてイイ感じ。 



少し離れると、独特の立体感がイイ。 

ゾクゾクしますな。 

これぐらいの距離感がとても素晴らしい描写をする。

黒がベタッと潰れないのはイイ。 


とてもソフトな写り。

点光源を入れるのはやはり、写真の基本か?
ピントが難しい〜


ピントは凄まじく浅い。
はやり少し離れた方が面白い。
独特の空気感がステキ。 


実は、息子がiPhoneで父を撮り、父がGXRとCanonで息子を撮影

点光源が小さく寄り集まった所だとどうなのか?
アクセサリー売り場にて。
女の子はこういうのをバックにすると、映える。

メルヘンな世界。
わざと右側に入れてみた。
アクセサリーをバックに入れた方が面白くなりますね。
やり過ぎると五月蠅くなるので注意が必要です。
 
ピントの解像度はかなり高い。
背景を完全に整理するとこんな感じ。
気持ちイイ。 

ピントを狙いすぎると、すぐ外れる。
不思議な立体感。 

背景は必ずこんな感じになる。
なんと言って表現したら良いのか?
流れる?

若干グルグル。
あんまりグルグルは出ないですが、こんなふうに時々出る。
確実に出すのは難しい。

背景に反射が少ないと、こんな柔らかい感じに。
ステキです。 

わざと背景を五月蠅くしてみたつもり。

ちょとピントがアレですが、やはり光源を入れる方が面白い。

前ボケと後ボケ
結構違いがありますね。 

とても優しい雰囲気になります。


ボケは好き嫌いが分かれると思いますが、背景の整理でかなり面白くなると思います。
1番美味しい距離を体に叩き込まないとダメですね。
まだ殆ど開放でしか試していませんので、ちょっと絞ってみての検証もしてみます。

ジャンクの玉でもこんな写り。
極上品なら....。
古いCanonは面白い!!

超オススメです〜

レンズの概要こちら
くもり取り整備こちら
絞りリング調整こちら