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2013年7月16日火曜日

Canon 25mm f3.5 (Topogon)

このレンズを語る前に、やはり、Topogon(トポゴン)について、ちょっとお勉強。
お持ちの方のHPより、拝借。




非常に毒な組み合わせの一台。
このレンズは後玉の出っ張りが大きく、距離計連動用のコマがあるライカのボディーには装着できないようです。
よって、目測オンリー。
MDにLeicavitつけて、Topogon...。
かなり贅沢ですね。
マウントが違うので、ライカのボディには装着出来ません。
改造してあると思われます。
詳細は不明。

「トポゴン」だと、オリオンは絶対に外せないですね。

ココのHPがスゴイ。

4群4枚の銘玉
左トポゴン
右オリオン




ちょっと脱線
オリオンの系譜

兄貴所有のオリオン12


このように、Topogonは、たった4枚のレンズで貼り合わせ面が無いのが最大の特徴。
非常に貴重なレンズ。
コンタックスマウント。
そう、N社が真似たマウントです。
当然、このメーカーも殆ど同じような構成のレンズを出しています。
極わずかLマウントの玉もあるようですが、本家を超える高値がついています。


でも、Topogonって、どっかで見た事あるな?

そういう人が居ると思います。
そーです、コレです。






参考に、ルサールの系譜

ルサール構成図


露西亜の銘玉、Russar 20mm f5.6
レンズの感じが似ていますが、レンズ構成をよく見ると、Topogonじゃないんですよww
「コピー」とか言われていますが、正真正銘、露西亜のオリジナル設計です。
4群6枚
どちらかと言うと、シュナイダーのスーパーアンギュロンに似ている??
アルミの鏡胴で非常に軽い。
絞りリングが前玉の脇にあって、操作しにくい。
そそ、Elmarもこんな感じでww

ココから引用させて頂きました。

New Russar+のオリジナルであるRUSSAR MR-2は1957年に設計開始され、1958年から生産が開始された独自の対称型の光学系を持つ20mmレンズ。当時ソビエトで大量生産されていたライカスクリューマウントカメラ(Zorki、FED、Leningrad)用交換レンズのひとつだ。小型軽量でたいへん薄い鏡筒が外見上の特徴だ。設計はミハイル・ミハイロヴィチ・ルシノフ(1909~2004)の手による。Mikhail Rusinovの略の「MR」(エム・アール)のロシア語アルファベット「MP」(エム・エール)を冠する。
ルシノフは航空撮影用カメラの設計を手がけた、ソビエト時代の著名な光学技術者だ。測量や偵察に使う機材では、できるだけゆがみの少なく、周辺光量の多いレンズが求められるそうで、そこで得た技術を一般用のレンズに応用したのがRUSSAR MR-2だった。ルシノフのこの設計は1950年代にはたいへん画期的で、1958年に第二次大戦後にはじめて行われた大型国際博覧会であるブリュッセル万国博覧会(EXPO-58)ではいくつかのレンズとともにグランプリを受賞したという。

コレは兄貴所有のレンズ。
距離計は連動しませんが、GXRでは、そんな事お構いなしです。


んじゃ、Canonはどーなの?

(やっと本題ww)


CanonのHPより拝借しました。


Canon 25mm f3.5構成図




トポゴン(Topogon=ドイツのカール・ツアイス製、画角=100度 F6.3)を原型とした対角線画角82度の超広角レンズ。前群に屈折率の非常に強い曲面 のレンズを配置し、収差の補正を最後面に設けた無限遠曲率の特殊光学ガラスで行うといった他に見られない特徴あるレンズ構成を採用していた。なお、当時こ のレンズ は25mmの焦点距離レンズでは世界最高の明るさであった。

という正真正銘のパクリ玉、じゃない、銘玉です。




絞り羽根は6枚。
動かすと美しく絞られていきます。

このパンケーキ具合、距離計連動するところはサイコー。
なんと言っても作りがイイ。
加工精度の高さは、流石Canon。
非常に小さいレンズですが、意外に重い。
Russarはアルミで軽量。
ですが.....。
マウント部分もアルミなので、ちょっとヤワww

で、いつものカメランドでゲット。
店頭で見たときは、雷に脳天を撃たれました。
このレンズ、上で散々言ってきたように、「ほとんどそのまんまTopogon」なんですよ。
だから人気があって、そんじょそこらじゃお目にかかれません。
はい、そうです、世界遺産級です。
こんなの見ちゃうと、お小遣いを全て削って買うしか....。
人生この先、店頭で見る事は無いと思い、入手。
残念ながら内部わずかクモリあり。
レンズに傷はありません。
ファインダーはケース付きでしたが、程度が非常に悪いので、レンズのみ購入。

で、純正の組み合わせ。

このレンズが発売されたのは、5Tよりも前なんですが、やっぱりよく似合います。

Distagon 25mm 


専用ファインダーではないですが、Leicaの21mmを。

この薄さで25mmってのが、最強のスナップ用レンズ。

お店には純正のステップアップリングがありましたので、同時にゲット。
(専用では無いです)

ちょっと弱いですが、フードの代わり。
Lマウントなので、Mマウントに変換してGXRへ。
近接撮影が1mなのがちょっと辛い。

純正キャップ


ステップアップリングの上から、ロモのキャップが逝ける。



FEDキャップ その1

FEDキャップ その2

安心して携帯出来、レンズ交換無しの、ほぼつけっぱなし状態になります。

それでは、待望の?
Russarとのショットを。




2本とも非常に薄くてエエ感じです。

純正ファインダー


非常にカッコええ


パララックスは自動補正

ボディ側のポッチがファインダーを押し上げてパララックスを補正します。

Cには下駄が必要




塗装が凝りまくり


ジャンクだったので、ネジが...。


ネジのサイズは2X12、近くのホームセンターに2X10はありましたが、それ以上の長さのモノはもともと扱っていないらしい...。

 修理するため、ネジをネットで購入。
1本単位で売ってくれる店がなかなかありません。
200円までなら小売りに対応してくれる店を発見。
何本買っても200円なので、贅沢にもチタンを選択。
はい、送料の方が高く...。

長さはピッタリでした。



Canon 25mm f3.5の写りは、35mm f2.8と似ています。
解放時のピント面の線は細く、繊細、中距離のボケはあまり激しく無く、上品。
N社のレンズと比べると、あまり良い評価が無いような??
解放時は激しくシャープではないですが、空気感はなかなかで、外観がアレだから結構暴れると思いきや、そうでも無いです。
現代のレンズには無い、モヤッとした感じに写るのが楽しい。
近接が1mなので、使いこなしが非常に難しいです。
もう少し訓練します。

近日アップ予定のマクロアダプターを使うと.....。

もう、手放せないレンズです。

世界遺産なので、見つけたら迷わずゲットです!
清水の舞台から飛び降りましょう。
写りが気に入られるかどうかは、個人差が激しいので、自己責任でよろしくお願いいたします。

おまけ

llf
純正ピストル

Leicavit




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